1週間ほど前から糖質制限ダイエットをしています。
体重は減っているのですが、体脂肪率が少し増えてしまいました。なぜですか?
糖質制限は体重が減っても体脂肪は減っていないのかも!?
糖質制限ダイエットは、即効性があり根強い人気があり実践したことのある方も多いかと思います。
1週間行うだけでも数kg減ったりもしますが、体脂肪率が増えてしまったと言う方もいるのではないでしょうか。
糖質を制限して体重が落ちても実は、体脂肪だけで落ちたわけではないのです。
落ちた体重のほとんどが体内の水分です。それと筋肉も一緒に落ちているかもしれません。
糖質制限で体重が落ちても体脂肪自体は、それほど落ちていない可能性があるので体脂肪率が増えたと考えられます。
体脂肪計で測定する体脂肪率は、インピーダンス法と言って微弱な電気を流して電気抵抗で推定するので
体内の水分量によって数値は簡単に変動してしまいます。
1日でも数%の変動があります。(※実際は体脂肪量は変動していません。
糖質制限により体内の水分量が減った為、体脂肪率が高めに出たとも考えられます。
糖質制限ダイエットは、短期間で体重を落とすだけならかなり有効な方法なのは確かです。
ですが、落ちた体重の全てが体脂肪で落ちたわけではなく水分と筋肉が減るので体重が落ちてしまいます。
また、筋肉も落ちてしまうと代謝の低下を招いてしまいます。
糖質制限は、太りやすい身体になってしうのでリバウンドをしやすい状態と言えます。
糖質制限は水分が抜けて体重が落ちる
糖質は、吸収されると体内でグリコーゲンとして筋肉や肝臓にある程度蓄えられています。
この時、グリコーゲンを蓄えるのにグリコーゲンの約3倍の水分が必要です。
糖質制限をしていると体内のグリコーゲン(糖質)の量が減り
それを蓄える為に必要だった水分が減るので体重が落ちます。
糖質制限をすると体内の水分が失われていき体内はカサカサになり肌の乾燥にも繋がってしまいます。
また、グリコーゲンの量が減り体内のグルコース(ブドウ糖)が減ってしまうと筋肉の分解が進みます。
身体の一番のエネルギー源はブドウ糖です。
体内の糖質が少なくなると筋肉を分解して糖質を作り出そうとします。
糖質を摂らなくても血糖値は常に一定に保たれるようになっています。
体内で糖質を作ることを糖新生と言います。
糖新生とは、糖質以外からグルコース(ブドウ糖)を生成することで、その材料は主にアミノ酸になります。
残念ながら脂肪分解で生じた脂肪酸は糖新生の材料になりません。
ほとんどのアミノ酸が糖原性アミノ酸でと言って糖新生の材料として利用することが可能です。
糖質制限をすれば、自分の筋肉をアミノ酸に分解しグルコース(ブドウ糖)を生成します。
これが続くと糖新生により筋肉が減り体重が落ちると考えられます。
このように糖質制限で体重が落ちるのは、体脂肪以外にも水分と筋肉が減った為と考えられます。
糖質制限の効果は、初めは顕著に出ますがその後は、体重が落ちなくなっていきます。
体内の水分が抜けきってしまうと体重が落ちにくくなるのです。
糖質制限をしているとケトン体が、エネルギーとして利用されますが、
不足した糖質分全てをケトン体で賄えるわけではないので糖新生をして糖質は作り出さないといけません。
そうなると筋肉も減ってしまい代謝も悪くなりリバウンドしやすくなります。
極端にやり過ぎてしまえば健康を害する危険もあるのでおススメはしません。
糖質制限を長期継続すると死亡リスクが高くなると言う報告もあります。
それに糖質制限食を長期続けるのは困難でストレスを溜め込んでしまう可能性が十分あります。
もし、やるなら朝と昼はちゃんと糖質を摂取して夕食だけ制限するとかにしてみてください。
糖質制限について