ストレッチは身体にとって様々なプラスの効果がありますがプラスのことばかりでもありません。
ストレッチには筋力の低下を防ぐ効果もあると言われていますが、
その反面、過度のストレッチは筋力の低下を招いてしまうことも分かっています。
ストレッチにはいくつか種類がありますが筋力低下を起こすのは、その中で「スタティックストレッチ」です。
世間一般的に行われている伸ばした状態でキープするストレッチがこれになります。
長時間のストレッチが筋力低下に繋がる
ストレッチによる筋力低下はそう簡単に起こるものでもなく普通に行う程度なら心配はいりません。
筋力低下の報告は、長時間のストレッチです。
具体的には3分以上連続でストレッチした場合に確認されています。
こんなデータがあります。
バレリーナの方は、内転筋(ももの内側の筋肉)が弱いのが一般的です。
バレリーナの方は、とても身体が柔らかいです。
股関節を柔らかくする為に毎日入念にストレッチをしているので筋力低下が起こってしまったのです。
ストレッチは、筋力を脱力させてリラックスさせます。
長時間・長期間のストレッチによって筋肉が脱力し過ぎてしまい力が出にくくなってしまったのです。
筋力を発揮するには、ある程度筋肉が緊張状態になっている方が力が出やすいです。
過度のストレッチは、短期だけでなく長期的に見ても筋力低下を起こしてしまうと考えられます。
準備運動にストレッチは不向き
ウォームアップとしてのストレッチを行う方は多いと思います。
アスリートでない限り心配する必要はないのですが
一般的なスタティックストレッチは準備運動としては不向きとなります。
時間をかけてのスタティックストレッチは、筋力低下に繋がってしまい力が出にくくなります。
試合や練習時に最高のパフォーマンスを出したい時に
スタティックストレッチを過度に行ってしまうとその後のパフォーマンスに悪影響を及ぼしてしまいます。
運動前に過度に行うのは避けた方が良いです。
だからと言ってスタティックストレッチをしてはいけないのかと言うと決してそうでもありません。
もし行うならスタティックストレッチは15秒程度に収めましょう。
このくらいの時間なら筋力低下をさほど心配する必要はありません。
また、一般の方が健康の為に運動をする場合もさほど気にする必要はないかと思います。
ウォームアップとして最適なのは、スタティックストレッチよりもダイナミックストレッチが最適となります。
スポーツの前にはダイナミックストレッチを取り入れるとより運動のパフォーマンスを向上できます。
ダイナミックストレッチは、怪我の予防にも繋がると考えられます。