「若返る油」と「老ける油」は何が違う?正しい油の選び方と今日からできる5つの習慣

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「油=健康に良くないもの・太るもの」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、人間の「脳」の水分を除いた乾燥重量の6割程度が脂質で構成されています。
細胞膜やホルモンの材料にもなり、脂質は不可欠な栄養素になります。
大切なのは「油を一律に控えること」ではありません。
身体を細胞レベルで若返らせる「良い油(若返る油)」を取り入れ、身体を酸化・老化させる「悪い油(老ける油)」を減らす「脂質のバランス」を整えることが重要です。

この記事では、油の種類による健康への影響や特徴、今日から実践できる油の摂り方について解説していきたいと思います。

「老ける油」と「若返る油」の根本的な違い

脂質は性質によって大きく分かれ、体内でどのような働きをするかによって健康への影響が大きく変化します。

「老ける油」が及ぼす影響(摂り過ぎに注意)

「飽和脂肪酸」や「トランス脂肪酸」を多く含む油を摂り過ぎると、体内に蓄積されやすく肥満や脂質異常症の原因になります。
また、脳への正しい情報伝達を妨げるなどの悪影響が出てしまいます。

  • 主な食品・油
    • 飽和脂肪酸(固形脂)
      バター、ラード、ココナッツオイル、パーム油など
    • トランス脂肪酸
      マーガリン、ショートニング、クッキー、揚げ物、ファストフードなど
  • 過剰摂取によるリスク
    • 悪玉(LDL)コレステロールの増加
    • 動脈硬化、心臓病、脳卒中のリスク増大
    • 細胞膜の情報伝達が滞り、必要な栄養が届きにくくなる

「若返る油」が及ぼす影響(積極的に摂りたい油)

エネルギーとして消費されやすく、脳を活性化させて認知症などを予防する働きを持つとされる「不飽和脂肪酸」などの良質な油です。
ですが、こちらも摂り過ぎはよくありません。

  • 主な油
    • オリーブオイル、えごま油、アマニ油、MCTオイルなど
  • 期待できる効果
    • 脳の活性化・認知症予防
    • 細胞膜を柔らかく保ち、体内での情報伝達をスムーズにする
    • 悪玉(LDL)コレステロールの低減(オリーブオイルなど)

現代人が直面する「オメガ3不足」

悩む研究者

日本人は魚を中心とした食生活を送っていましたが、2011年度に肉類の消費量が魚介類を上回って以降、現代人の「脂質バランス」は大きく崩れています。

現代人が陥っている「脂質バランスの崩れ」

魚介類に多く含まれるEPAやDHAなどの「オメガ3系脂肪酸」は、体内で作ることができないので食事から摂取すべき「必須脂肪酸」になります。
しかし、加工食品や肉類中心の食生活が増えた現代では、脂質のバランスが崩れてきています。

  1. オメガ3系の深刻な不足
    魚を食べる機会が減り、オメガ3系が不足している。
  2. オメガ6系の過剰摂取
    サラダ油や加工食品、スナック菓子などに含まれる「オメガ6系」を日常的に摂り過ぎている。

理想とされる摂取バランスはオメガ3系:オメガ6系 =1:4 程度とされていますが、現代人の多くはオメガ3不足・オメガ6過多の状態になっています。

脂質バランスの崩れが招く身体の老化

脂質のバランスが崩れると、体内の抗酸化・抗炎症の仕組みが低下し、全身の不調や老化現象(QOLの低下)に繋がるとされています。

  • 脳機能
    集中力・記憶力の低下、うつ、認知症などのリスク増加
  • 免疫・アレルギー
    免疫機能低下、アレルギー症状の悪化、紫外線障害
  • 生活習慣病
    脂質異常症、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などのリスク増加
  • 肌・美容
    肌の炎症、肌荒れ、乾燥肌(ドライスキン)などのリスク増加

上手に使い分けたい「油の一覧」

オイル

油は成分や特性によって4つの系統(オメガ3系・オメガ9系・オメガ6系・飽和脂肪酸)に分類されます。そ
れぞれの特徴を理解して使い分けましょう。

分類代表的な油・食品特徴と注意点
オメガ3系えごま油、アマニ油、魚油(EPA・DHA)、サチャインチオイルなどおススメ(若返る油)

血管の健康維持や脳機能向上に不可欠。熱に弱く酸化しやすいので、加熱調理には不向き(生のまま使用)。
オメガ9系オリーブオイル、米油、菜種油などおススメ(熱に強い油)

悪玉コレステロールを減らす効果が期待できる。熱に強いため、炒め物や揚げ物などの加熱調理に適している。
オメガ6系サラダ油、ゴマ油、大豆油、コーン油など控えめにする(老ける油になりやすい)

現代の食生活では過剰摂取になりやすい。摂り過ぎは炎症や健康障害の原因に。
飽和脂肪酸バター、ラード、ココナッツオイル、パーム油など控えめにする(老ける油になりやすい)

エネルギー源になるが、摂り過ぎると体脂肪として蓄積しやすく動脈硬化のリスクが高まる。

※中鎖脂肪酸であるMCTオイルは、消化・吸収が早くエネルギーになりやすい油として知られています。

今日からできる「油の5カ条」

日々の食生活で「老ける油」を減らし、「若返る油」を増やす具体策5選です。

① サラダ油をやめる

日常の調理油は、加熱に強いオリーブオイルや米油に切り替えます。
揚げ物をする際も少量の油で「揚げ焼き」にし、使い回しは避けるようにします。

② 魚を週3回以上食べる

青魚(サバ、イワシ、マグロ、ツナ缶など)から、良質なタンパク質とオメガ3系脂肪酸(EPA・DHA)を意識して取り入れましょう。

③ えごま油かアマニ油を小さじ1杯/日

熱に弱いオメガ3系オイル(えごま油・アマニ油)は、毎日小さじ1杯を目安に生のまま摂取します。
「コールドプレス製法・褐色瓶」のものを選び、開封後は冷蔵庫で保存してください。
納豆、豆腐、味噌汁、サラダなどにかけるのがおススメです。

④ 惣菜や加工品の表示をチェックする

市販の加工食品やスナック菓子を買う際は原材料表示を確認してみましょう。
「植物油脂」と記載されている場合、オメガ6系脂肪酸が多く含まれている可能性が高いので注意が必要です。

⑤ オメガ6系を食べたらオメガ3系を補う

外食や揚げ物、スナック菓子などでオメガ6系を多く摂った日は、えごま油や魚などのオメガ3系を意識して多めに摂り、体内の油バランスを調整しましょう。

まとめ

「油=避けるべきもの」と一括りにするのではなく、身体に必要なオメガ3系・オメガ9系を「良い油」として取り入れ、過剰になりがちなオメガ6系やトランス脂肪酸を「控えるべき油」として意識することが大切です。

普段の食事に含まれる見えにくい「隠れ脂質」にも気を配り、できることから「油の5カ条」を習慣化して、若々しく健康な身体を目指していきましょう。

食事改善・食べ方
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この記事の監修者・執筆者
パーソナルトレーナー兼整体師
和泉 大樹(イズミ ダイキ)

2012年から横浜市内で一般の方を対象に訪問型の出張パーソナルトレーナーとして活動をしています。
ご自宅で器具を使わずにできる、効果的な運動メニューを提案・提供。
トレーニングだけでなく、ストレッチに整体、食事や生活習慣のアドバイスまでトータルでサポートしています。
「ジムが苦手」「どうしても続かない」という方に、無理なく運動習慣を身につけられるよう、お手伝いをさせて頂いております。

■保有資格
・NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定 パーソナルフィットネストレーナー)
・JATI-ATI (日本トレーニング指導者協会認定 トレーニング指導者)
・スポーツプログラマー(日本スポーツ協会認定)
・アスレティックコンディショニングコーチ アドバンス(アスレティックコンディショニングコーチズ協会認定)
・YMCメディカルトレーナーズスクール 整体療術科 卒業
・健康管理士 上級指導員(日本成人病予防協会認定)
・ヘルスケアアドバイザー(日本ドラッグストア協会認定)

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