風邪を引きやすいのはなぜ?免疫機能の個人差と「NK細胞」の活性を高める方法

感染イメージ 日常の健康習慣

「毎年何度も風邪を引く人」と「どれだけ流行していてもほとんど風邪を引かない人」。

周りに、このような差を感じるシーンはありませんか?

体質や年齢のせいだと諦めがちかもしれませんが、この個人差は、私たちの身体に備わっている「免疫機能」が関係しています。
なかでも、体内に侵入したウイルスをいち早く攻撃する「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」の働き(NK活性)が深く関わっています。

この記事では、風邪を引きやすい原因をはじめ、NK細胞の役割、NK活性を低下させるNG習慣、そして今日から実践できる免疫機能を活性化させる具体的な方法までを解説していきたいと思います。

風邪を引きやすい人と引きにくい人の違いとは?

風邪の原因の約80〜90%は「ウイルス」の感染によるものです。
空気中や手などを介して体内に侵入してきたウイルスに対し、排除しようと働くシステムが「免疫」です。

風邪を引きやすい人は、この免疫機能の防衛ラインが弱まっていて、侵入したウイルスの増殖を初期段階で抑えきれていない可能性があります。

免疫機能に個人差が生まれる主な要因

  • 遺伝や体質的な要素
    生まれつき免疫細胞の働きに強弱があります。
  • 加齢による影響
    ピーク時(20代前後)を過ぎると免疫機能は徐々に低下していきます。
  • 自律神経の乱れ
    ストレスや不規則な生活リズムによる影響によって自律神経が乱れ、免疫機能が低下します。
  • 生活習慣の偏り
    睡眠不足、栄養偏重、運動不足などによって免疫機能が低下します。

免疫システムは単一の器官ではなく、全身の様々な細胞が連携して働いています。

自然免疫の要「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」の役割

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)とは?
NK細胞は、白血球の中のリンパ球に含まれる免疫細胞の一種です。
身体に異常(ウイルス感染やがん化)が起きた細胞を常に巡回して監視し、発見すると他の細胞からの指示を待たずに単独で真っ先に攻撃・破壊するという特徴を持っています。
その性質から「生まれつきの殺し屋(ナチュラルキラー)」と呼ばれています。

NK活性(NK細胞の働き)と風邪予防の関係
風邪ウイルスが体内に侵入した際、NK細胞の活動度合いを示す「NK活性」が高い状態であれば、ウイルスが本格的に増殖して熱や咳などの症状が出る前に退治することができます。

ですが、NK活性が弱まっていると初動対応が遅れ、体内でウイルスが増殖して風邪を発症しやすくなります。
日本人全体の約10人に1人は、体質的にNK活性が低めであるというデータもあるようです。

NK活性(免疫力)を低下させる4つのNG生活習慣

NK細胞の活動は「自律神経(交感神経と副交感神経)」のバランスと密接に連動しています。
なので、生活リズムの乱れはダイレクトにNK活性の低下へと繋がります。

  1. 睡眠不足・睡眠の質低下
    睡眠中は傷ついた細胞の修復や免疫物質の合成が行われます。
    睡眠が不足すると交感神経が優位な状態が続き、NK細胞の機能が著しく低下します。
  2. 慢性的なストレス
    強烈な不安や過度のストレスを感じると、体内で「コルチゾール」などのストレスホルモンが分泌されます。
    これがNK細胞を含む免疫細胞の動きを抑制してしまいます。
  3. 不規則な生活・体内時計の乱れ
    夜更かしや毎日の起床・就寝時間のバラつきは自律神経を乱し、免疫細胞の正常なサイクルを阻害します。
  4. 偏った食事・極端なダイエット
    免疫細胞の材料となるタンパク質や、細胞の代謝に必要なビタミン・ミネラルが不足すると、新しい免疫細胞が正常に作られなくなります。

NK細胞の活性を高め風邪を防ぐ5つのアプローチ

NK活性を高め、風邪を引きにくい体をつくるための具体策をまとめました。

対策項目具体的な行動ポイント免疫へのメリット
質の高い睡眠・毎日6〜8時間の睡眠を確保する

・就寝前1時間のスマホ使用を控える
自律神経が整い、免疫細胞の修復と再生産がスムーズに行われる。
バランスの良い食事・タンパク質(肉・魚・卵・大豆)を十分摂る

・粘膜を強化するビタミンA・C・Eを意識する
免疫細胞の材料を補給し、ウイルスの侵入口となる粘膜(鼻・喉)を強化する。
腸内環境の改善・発酵食品(納豆・キムチ・ヨーグルト等)を摂る

・食物繊維(野菜・海藻・菌類)を意識的に食べる
全免疫細胞の約70%が集まる「腸」の環境を整え、全体の免疫応答を高める。
適度な運動・1日20〜30分のウォーキングや軽いストレッチ

・じんわり汗をかく程度の強度に留める
体温が上がり血流が促進されることで、NK細胞が全身を行き渡りやすくなる。
笑いとリラックス・お笑い番組を見る、親しい人と会話を楽しむ

・ぬるめのお湯(38〜40℃)に浸かる
「笑い」によって間脳が刺激され、NK細胞を活性化する善玉ペプチドが分泌される。

※過度で激しい運動(限界まで追い込むトレーニングなど)は、一時的に免疫機能を低下させることがあるので、体調に合わせた「適度な運動」が重要です。

生活習慣を見直して風邪に負けない身体作りを

風邪を引きやすい体質は、日々のちょっとした意識で変えていくことができます。
医学的に免疫の全容が完璧に解明されているわけではありませんが、「規則正しい生活」が免疫機能を維持する最大の基本であることは間違いありません。

まずは「しっかり睡眠をとること」、そして「バランスの良い食事」から始めてみましょう。

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この記事の監修者・執筆者
パーソナルトレーナー兼整体師
和泉 大樹(イズミ ダイキ)

2012年から横浜市内で一般の方を対象に訪問型の出張パーソナルトレーナーとして活動をしています。
ご自宅で器具を使わずにできる、効果的な運動メニューを提案・提供。
トレーニングだけでなく、ストレッチに整体、食事や生活習慣のアドバイスまでトータルでサポートしています。
「ジムが苦手」「どうしても続かない」という方に、無理なく運動習慣を身につけられるよう、お手伝いをさせて頂いております。

■保有資格
・NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定 パーソナルフィットネストレーナー)
・JATI-ATI (日本トレーニング指導者協会認定 トレーニング指導者)
・スポーツプログラマー(日本スポーツ協会認定)
・アスレティックコンディショニングコーチ アドバンス(アスレティックコンディショニングコーチズ協会認定)
・YMCメディカルトレーナーズスクール 整体療術科 卒業
・健康管理士 上級指導員(日本成人病予防協会認定)
・ヘルスケアアドバイザー(日本ドラッグストア協会認定)

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