ダイエット法として根強い人気のある糖質制限は、早く体重を落とすことができます。
実際に脂質を減らしカロリー管理をするよりも体重の減り方は早いかと思います。
ですが、ダイエット法としておススメはしません。
私たちのエネルギー源は主に糖質と脂質です。
安静時代謝を測定すると糖質と脂質がだいたい半々くらいです。
このことから1日の摂取カロリーの50~60%程度を糖質から摂ることが推奨されています。
糖質は活動量が増えればその消費量も増えますので身体を動かす人はより多くの糖質が必要になります。
スポーツをされる人であれば糖質からの摂取カロリーを70%程度摂る場合もあります。
糖質は、私たちが生きる上でとても重要なエネルギー源となります。
糖質を摂り過ぎてしまうと余分なエネルギーは、脂肪に変えられ体脂肪が蓄積されていきます。
実際に糖質は太る原因になりますが、それは過剰に摂取しているからです。
適正量を摂取しているのであれば、太ることはありません。
糖質は重要なエネルギー源なのですが、現代の多くの人が糖質過多になっています。
糖質とは言い換えれば炭水化物になります。
白米やパン、麺類などに多く含まれていますし、甘い物にも含まれています。
糖質を含む食品は、手に入りやすく安価です。
このことか必要以上に摂っている人がとても多いのです。
そして、糖質は過剰気味にも関わらずその他の栄養素が足りていない状態です。
食事で摂った糖質をエネルギーとして利用するには、ビタミンB1が必ず必要となります。
糖質を摂ったらその分、ビタミンB1の必要量も多くなります。
栄養素は、それ1つで機能するわけではなくて様々な栄養素が影響し合って機能しています。
栄養が偏っていると代謝が円滑にできなくなってしまいます。
栄養素はバランス良く摂取することが大事です。
普段から糖質が過剰になっている人であれば糖質を制限し減らすようにすれば、糖質の摂り過ぎを是正できます。
それにより体重が落ちていくのでしょう。
糖質を普段から過剰に摂取している人ほど糖質制限は効果が高いと言えます。
糖質制限で効果が出やすい人は普段から過剰に糖質を摂取している人です。
糖質を普段から多く摂っている人であればあるほど糖質制限の効果は顕著に出ます。
糖質過多の人は、1日の摂取カロリーの大半を糖質から摂っていることになります。
制限すれば摂取カロリー自体を大幅に減らせるので結果的にカロリー制限になります。
なので糖質を普段からたくさん食べている人ほど糖質制限の効果は絶大になるのです。
一方、普段あまり糖質を摂っていない人にとっては糖質制限をしても体重がなかなか落ちません。
個人によって糖質制限の効果は異なりますので糖質を制限すればやせると言うわけではありません。
いくら糖質制限をしてもその分、肉などを食べて摂取カロリーが多くなってはダイエットできないどころか太ることにもなります。
糖質制限は即効性があります。
糖質制限で体重が落ちるのは、簡単に言えば手軽にカロリー制限をすることができるからです。
糖質を普段から過剰に摂取していればいるほど、カロリー制限をすることになります。
なので体重が落ちるのは当たり前のことでなのです。
それだけではなく体内の水分も抜けて体重がさらに落ちます。
糖質制限は、普通のダイエットに比べて結果が早く出やすいです。
糖質は、体内で肝臓や筋肉にある程度グリコーゲンとして蓄えられています。
グリコーゲンとして蓄える際に糖質の約3倍の水分が必要になります。
糖質の摂取量が減ると体内の糖質量も減り、糖質を蓄える為に必要だった水分も減っていきます。
これによって短期間で数kgも減らすことができます。
ここで注意しないといけないのは、糖質制限で落ちた体重のほとんどが体脂肪ではなく水分だと言うことです。
体脂肪自体は、ほとんど落ちていない可能性が高いです。
体脂肪を落とさないとダイエット成功とは言えませんので、ダイエットの方法としてはおススメできるものではありません。
糖質は太りやすいと思われがちですが直ぐに体脂肪になるわけでもありません。
エネルギーになるのはもちろん体内でグリコーゲンとして筋肉や肝臓にある程度蓄えられます。
体内で余った余分な分が体脂肪に変わります。
必要量を摂る分には体脂肪にはなりません。
糖質は摂り過ぎても熱となって消費されたりもします。
問題なのは過剰に摂取していることです。
長期的に見ると糖質制限が普通のカロリー制限と比べて優れていると言うわけでもありません。
普通にカロリー制限をした場合は、グリコーゲンや体水分があまり減らないので体重が落ちるまで時間がかかります。
糖質制限は体重をただ落とすだけならかなり有効な方法なのは事実です。
ですが、糖質制限は長くても数ヶ月もすれば、その後は頭落ちします。
体重は落ちやすいが体重が落ちにくくなるのも早いと言うことです。
1年など長期的に見れば、カロリー制限と減量効果の差はあまりないと報告もあります。
行き過ぎた糖質制限は健康に良いとも言えないのでやり過ぎには注意が必要です。
また、糖質を減らせば必然的にタンパク質や脂質から必要なエネルギーを補うことになるので
今度はタンパク質や脂質の摂り過ぎによる問題が出てしまうことが考えられます。
さらに糖質が少ないと筋肉を分解して糖を作り出そうとするので筋肉量も落ちてしまうことも考えられます。
筋肉が落ちれば代謝の低下を招き太りやすくい身体になってしまいスタイル自体も悪くなり体型も崩れてしまいます。
一番の理想は、糖質もしっかりと摂りながら体型を維持できることです
その為には、バランスの良い食事を普段か心掛けることが一番大切です。