特定保健用食品、通称トクホ
食品の中にはトクホのマークがついている物があります。人が伸びをしているようなマークです。
これは、個々の製品ごとに消費者庁長官の許可を受けて、保健の効果(許可表示内容)を表示することのできる食品です。
昔は厚生労働省が認可していましたが今は消費者庁に変わりました。
トクホが他の食品と違うのは、身体の生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいることです。
血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の効果が科学的に証明されている(国に科学的根拠を示して、有効性や安全性の審査を受けている。)と言うことです。
なのでトクホを信用している人は多いと思います。
ですが、トクホは信用できる商品ばかりと言うわけでもありません。
中には、身体に良くないんじゃないかなと思う物もあります。
トクホは信用できる商品ばかりではない
以前、花王のトクホの食用油「健康エコナ クッキングオイル」と言う商品がありました。
肥満気味の方、中性脂肪が高めの方におすすめとの宣伝文句でしたが、体内で発ガン性物質に変わる成分が含まれていたことから回収。
そして、通常の植物脂と比較してラットと人に投与したところ、脂肪燃焼や中性脂肪上昇の程度に差は見られなかったとのこと。
効果があったとして提出された論文は、調理に使わず飲ませたり、糖尿病患者を使ったりして得たデータがほとんどだったそうです。
また、トクホの商品には有効ではない成分も入っています。
例えば人工甘味料です。
カロリーゼロと謳っている商品には必ずと言っていいほど入っています。
トクホの商品にも入っている物もあります。
人工甘味料は、カロリーがないからダイエットに良いと思われていますが、アメリカの学会で内臓脂肪を増加させたと言う報告もあります。
人工甘味料でもインスリンを分泌させてしまうようですし身体に良いとは言えないのではないでしょうか。
有効成分が入っていれば良いのではなく1つの商品としてどうなのかだと思います。
メーカー側は健康よりも商売
トクホは、本来私たちの健康をサポートする商品ですが、メーカー側の考え方は違うのではなかと思います。
今では食品・飲料メーカーがトクホを使いたがっているようです。
それは商品にあのトクホマークが入るだけで売上が伸びるからです。
メーカー側は、私たちの健康よりも、商品が売れることが大事だと考えているのではないかと思います。
トクホを信用するかどうかは個人の判断になるので、買う前に成分を見て何が入っているかを確認して判断してみてください。