本文へスキップ

健康作りに役立つお役立ちコラム Ideal Body Design

ダイエットに筋トレが良い理由は、基礎代謝ではなく運動後の代謝促進

腕立て伏せをする女性



基礎代謝量とは生命維持に必要な最低限のエネルギー

ダイエットは、筋力トレーニングをすると効率よくやせることができます。
太りにくくやせやすい身体を作るには、筋力トレーニングは必須と言えます。
一般的に筋力トレーニングは、基礎代謝量を高める為に行うと思っている人も多いと思いますが、基礎代謝量の向上の為ではありません。
決して間違いではないのですが、基礎代謝量が高くなるからやせやすくなるわけではありません。
筋力トレーニングがダイエットに良い本当の理由は、基礎代謝量を高くするからではありません。
では、何の為に筋力トレーニングを行うのでしょうか。
そもそも基礎代謝量とは何なのでしょうか。
私たちの1日の消費カロリーの約7割が基礎代謝量によって消費されていると言われています。
基礎代謝量とは、人が生きていく為に必要な最低限のエネルギーのことです。
私たちは、特に何もしていなくても生命を維持する為にエネルギーを常に消費しています。
簡単に言うと勝手に消費するエネルギーのことが基礎代謝量です。
ダイエットを成功させるには、消費カロリーが摂取カロリーよりも多くないといけません。
何もしなくても消費するカロリーが多くなれば、やせやすくなるので基礎代謝量が高い人は太りにくいと言えます。
では、基礎代謝量は何によって左右されているのでしょうか。

基礎代謝量は筋肉量と関係がある

筋肉

基礎代謝量を決める要因は、内分泌系や体型など色々あり同じ体型でも基礎代謝量に違いが見られます。
遺伝的な内分泌系の違いの問題については基本的にどうすることもできないのでここでは考えません。
後天的に何とかできる要因としては筋肉量があります。
筋肉は、いわばエネルギーを燃やす焼却炉です。
焼却炉が多ければ、より多くのエネルギーを燃やすことができます。
同じ体型でも筋肉量の違いによって太りやすいのか、やせやすいのかが変わります。
筋肉量が多い人ほど基礎代謝量も高くなります。
筋肉に関しては、運動により増やすことも可能ですので筋肉量を増やせれば基礎代謝量が高くなりやせやすい身体になることもできます。

筋肉を増やしても基礎代謝量はそんなに変わらない

筋肉量が多いとエネルギー代謝が良くなり基礎代謝量も高くなると考えられます。
ですが、基礎代謝量を上げるほど筋肉を増やすのは相当困難で普通は無理かと思います。
ボデイビルのような身体なら話は別ですが、多少筋肉がついたくらいでは基礎代謝量はほぼ変わりません。
筋力トレーニングをしても基礎代謝量はそんなに変わらないのです。
では、筋力トレーニングは何の為にするのでしょうか。
筋力トレーニングは、基礎代謝量を高める為ではなく、エネルギー代謝自体を改善させる為に行います。

筋力トレーニング後は代謝が促進して脂肪が燃焼しやすい状態

水分補給する女性

ダイエットに筋力トレーニングをする理由は、基礎代謝量の向上ではなくエネルギー代謝を改善する為です。筋力トレーニングのような高強度の運動は、運動後の代謝が促進されることが分かっています。
この状態は体脂肪を燃焼しやすい状態でもあり、数時間継続し効率的に体脂肪を燃やしてくれます。
運動後の代謝促進は、有酸素運動でも起こりますが強度の高い運動をするとより高くなる傾向にあります。
運動後の代謝促進を運動後過剰酸素消費量(EPOC)と言いますが、有酸素運動よりも筋力トレーニングの方がより高くなります。
有酸素運動は、運動中に脂肪が燃えやすいと言えますが、筋力トレーニングは運動後に脂肪が燃えやすいと言えます。
また、筋肉はエネルギーを燃やす焼却炉ですので筋肉が多ければより多くのエネルギーを燃やすことができます。
これは、同じ動きをしてもより多くのエネルギーを使うことにも繋がります。
つまり、同じ生活を送っていても消費カロリーが多くなります。
そして、関節可動域が改善し身体を動かしやすくなればより多くのエネルギーを消費することができます。
筋力トレーニングがダイエットに良い理由は基礎代謝量の向上ではなく
運動後の代謝促進によって数時間の間、脂肪が燃焼しやすい状態になる
筋肉が増えることによって同じ日常生活を送っていても自然と消費カロリーが増える
ことが大きな要因かと思います。