身体が硬くて悩んでいる人は意外と多いのではないでしょうか。
柔軟性は個人個人によって異なりますし男女でも異なります。
男性よりも女性の方が身体が柔らかいとされています。
身体が柔らかい人と硬い人では何が違うのでしょうか。
柔軟性とは、関節が動く範囲の広さ動きやすさと言えます。
柔軟性を決める要因は大きく分けて3つあると考えられます。
関節の構造
関節が動かせる範囲は、関節の構造的にある程度決まっています。
基本的に関節の構造は、誰でも同じなのですが多少の個人差もあったりします。
とても身体が柔らかい軟体動物のような人間を一度は見たことがある人もいるのではないでしょうか。
詳しくは知りませんが、これは関節の構造自体に違いがあるのかもしれません。
結合組織の特性
結合組織とは、筋肉や腱、靭帯などのことです。
これらは年齢や性別、運動量などによって伸びる力と元に戻る力に違いが出ます。
これにより柔軟性の差が出ます。
筋肉や体脂肪が増えすぎてしまうと関節の動きを邪魔してしまうこともあります。
神経系
神経によって筋肉や腱の長さや動きを制御しています。
神経の制御は運動習慣によって差が出やすくなるので運動習慣があると関節可動域が大きくなりやすいです。
反対に運動不足になると関節可動域が狭くなりやすいです。
生まれたばかりの乳児はみんな身体が柔らかいです。
股関節や肩関節の柔軟性が高くほぼ180度の開脚が可能ですが、これは大人では相当難しいでしょう。
子供の柔軟性は5~6歳くらいまでは、あまり個人差がありません。
小学生になると外で遊ぶ子供と家の中で遊ぶ子供、運動が好きな子供と嫌いな子供で個人差が大きくなっていきます。これによって個人個人の体力の差も出て来てきます。
さらに中学校、高校になるにつれてその差がより顕著になっていきます。
運動をしている人は、身体が柔らかくなり運動をしていない人は反対に身体が硬くなってしまいます。
身体の柔軟性は学生時代にどのくらい運動をしたのかが大きな差になると言われています。
一般的に男性よりも女性の方が身体が柔らかく柔軟性が高いとされています。
これは生物学的な男女差によって生じています。
男性は年齢を重ねると身体が硬くなってしまいますが、女性は60代になっても20代と同じくらいの柔軟性を維持していることもあります。
その要因は、骨格の違いと女性ホルモンが関係しています。
開脚は、骨盤の形によってしやすいかどうかが変わります。
男女によって骨盤の形は異なり女性は妊娠・出産の為に骨盤が横に広くなっています。
この差によって女性は男性よりも元々開脚がしやすい形状になっています。
また、女性は月経直後から女性ホルモンの一種であるエストラジオールの分泌が増えます。
このホルモンは、腱や靭帯を構成させるコラーゲンを柔らかくする働きがあります。
これらの理由によって女性は男性よりも身体が柔らかい傾向にあるのです。
決して男性は柔らかくならないと言うことではなく、しっかりと運動やストレッチをしていれば柔らかくすることが可能です。