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健康作りに役立つお役立ちコラム Ideal Body Design

健康寿命を延ばすにはフレイルを予防することが大事

フレイルイメージ

心身ともに弱っている状態がフレイル

今年2020年度からフレイル健診が始まりました。
基本方針では、健康寿命の延伸を重点に掲げ、介護予防とフレイル対策を柱の一つに位置付けているようです。
厚生労働省は、要介護になる手前のフレイルの人数を把握する為、75歳以上の後期高齢者を対象としています。
では、フレイルとは一体どういう人のことを言うのでしょうか。
フレイルとは、虚弱を意味するfrailtyが語源となっています。
加齢により筋肉や骨などの機能が低下し心身ともに弱ってきている状態のことをフレイルと言います。
身体的、精神的、社会的の3つが互いに影響して悪化していくとされています。
フレイルの状態は、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を指しています。
全国で350万人の高齢者が当てはまるとされているようです。

身体的⇒低栄養、嚥下・摂食機能の低下、転倒を繰り返すなど
精神的⇒認知機能の低下、意欲や判断力の低下、抑うつなど
社会的⇒家に閉じこもって他者との交流が減少するなど

フレイル健診

フレイル健診は、血液検査などのデータと病気と介護の状況などを確認しながら市区町村で行われます。
また、生活習慣や認知機能などを訪ねる質問票で判断をしていくようです。

予防するには食事と運動

フレイルを予防するには、生活習慣に気を付けることです。
適切な栄養摂取と運動によって健康身体に取り戻すことも可能になります。

食事

食事の基本は栄養バランスの良い食事です。
1日3食を基本として毎食バランスの良い食事を心がけることが何よりも大切です。
主食であるご飯、肉や魚などのおかず、そして野菜を意識してみましょう。
また、筋肉を維持するには、良質なタンパク質が必要です。
タンパク質が不足していると筋肉が作られません。
肉や魚、卵、大豆、乳製品などは必ず食べるようにしましょう。

運動

厚生労働省では、健康づくりのための身体活動方針とて
今より10分多く身体を動かす「プラス・テン(+10」」を呼びかけています。
何も特別に運動をする時間を作らなくても普段の生活習慣を意識するだけで良いのです。
例えば、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使うようにする、車を使わずになるべく歩くようにするなどで良いです。
普段から自分の身体を意識的に動かすようにしてみましょう。
また、運動を通じて地域のイベントなどに参加することができるのであれば、人との関りも増えてフレイルの精神的、社会的側面への予防にも繋がるかと思います。
あとは、睡眠も十分に毎日取ることも大切です。
フレイルを予防して健康寿命を延ばすには、栄養バランスの良い食事、適切な運動、そして十分な睡眠が重要となります。

更新日:2020年(令和2年)5月20日