仕事でのミスや人間関係の失敗は誰にでもあるものです。
しかし、多くの人が気持ちを切り替えられる中で、いつまでも失敗体験を引きずり、自己嫌悪に陥ってしまう人もいます。
これは、根本的に自己肯定感が低いことが原因かもしれません。
失敗がトラウマ化し、新しいことへの挑戦を避けてしまう「負のスパイラル」から抜け出すための具体的な方法と、心理学に基づいた自己肯定感を高める3つのステップを紹介します。
失敗体験が頭から離れない!自己肯定感の低さが招く「負のスパイラル」
自己肯定感が低い人が失敗をすると、その体験がトラウマのようになり、「また失敗したらどうしよう」という恐怖心から何も行動できなくなってしまいます。
- 自己否定の悪循環
失敗を引きずると、次にミスをしたときに「やっぱり自分はダメだ」「何をやってもうまくいかない」と自分を否定し、「また失敗する」という思い込みが強化されます。 - 無気力と離脱
この悪循環(負のスパイラル)に陥ると、著しく自信を失い、新しい挑戦はもちろん、日常のあらゆることに無気力になってしまいます。
その結果、ミスがさらに重なり、スランプから抜け出せずに離職を選んでしまうケースすらあります。
このスパイラルを断ち切り、前向きな行動を再開するためには、自力で自己肯定感を高めることが不可欠です。
失敗を乗り越える!自己肯定感を高めるための具体的な3ステップ
負のスパイラルから抜け出し、自分に自信を取り戻すために、今日からできる具体的な行動を3つ紹介します。
1. 褒められ上手になる「謙遜」をやめて素直に受け入れる
自己肯定感が低い人は、褒められても「そんなことはありません」「自分なんて大したことない」と謙遜したり、否定したりしがちです。
- 行動の改善
日本には謙遜を美徳とする風潮がありますが、自分の自信を高めるためには、褒め言葉をそのまま素直に受け入れる練習をしましょう。
「ありがとう」とシンプルに受け止めることで、他者からの承認を心に留めることができます。
2. 自分で自分を褒める習慣をつける
もし周りに褒めてくれる人がいなくても、自分で自分を承認することで自己肯定感は高まります。
- 行動の改善
どんな小さなことでも構いません。
朝起きられたこと、仕事を一つ終えたことなど、「今日はよく頑張った」「これは達成できた」と自分で自分を褒める習慣をつけましょう。
自分自身を肯定する言葉は、驚くほど活力を与えてくれます。
3. 「ありのままの自分」を好きになる・受け入れる
自己肯定感は主に幼少期に形成され、この時期に「ありのままの自分」を受け入れられなかった経験が、大人になってからの自己評価の低さに繋がっているケースが多くあります。
- 行動の改善
過去は変えられませんが、今の自分を受け入れることはできます。
欠点や失敗も含めて「これが自分だ」と肯定することで、揺るぎない自信に繋がります。
失敗を成功に変えるための心理学に基づく対処法
失敗を引きずらないために、困難を乗り越えるための具体的な思考法を取り入れましょう。
1. 逆境を乗り越える「LEAD法」(問題解決)
逆境や失敗の原因を特定し、解決策を実行するための4ステップです。
| ステップ | 意味 | 目的 |
| LISTEN | 意見を聞く | 失敗の原因や他者の視点を取り入れる |
| EXPLORE | 掘り下げる | 問題点を深く探求し、背景を理解する |
| ANALYZE | 分析する | 収集した情報から解決策を論理的に見出す |
| DO | 実行する | 見出した解決策を実行に移し、困難を克服する |
2. 失敗の思考を断ち切る「STOP法」(思考中断)
失敗を思い出してネガティブな気持ちに囚われたときに有効な「思考中断法」です。
- ネガティブな思考が頭をよぎったら、心の中で、あるいは実際に「ストップ!」と声を出す。
- 強制的に思考を中断し、ネガティブな感情を吹き飛ばし、別の行動に移る。
これらの方法は、アメリカの心理学者が提唱したもので、なかなかスランプから抜け出せないと悩む人に特におすすめです。
負のスパイラルから抜け出す鍵は、自分自身を肯定することにあります。
上記の方法を実践し、失敗体験を恐れず挑戦できる、強い自分を取り戻していきませんか?

