味噌汁の乳酸菌を「生きたまま」摂るには【50℃】

味噌汁 栄養・食事

日本の伝統的な健康食である味噌汁は、ただの温かい汁物ではありません。
大豆の良質な植物性たんぱく質と、発酵によって生まれる乳酸菌酵母といった生きた栄養素が詰まった発酵食品です。

味噌汁に期待される主な健康効果としては下記のようなものがあります。

  • 腸内環境の改善(乳酸菌・食物繊維)
  • 免疫力の維持・向上
  • 認知症の予防、アンチエイジング
  • 血圧の低下
  • 特定のがん発生率の低減(特に乳がんや胃がん)

研究では、味噌汁を日常的に3杯以上飲むことで、乳がん胃がんの発生率を低減させる可能性があることが示されているようです。

味噌の健康効果を最大化する「50℃」

せっかく健康の為に味噌汁を飲んでも、ある「習慣」でその効果をより高めることができるかもしれません。
それが「味噌を溶く時の温度」です。

味噌に含まれる乳酸菌50℃以上で、酵母70℃ほどになるとほとんどが死滅してしまうとされています。
これらを生きたまま体内に摂り入れて、より腸活に役立てるのであれば温度にこだわる必要があると言えます。

菌の種類死滅し始める温度の目安
乳酸菌50℃以上
酵母70℃ほど

【実践!】生きた乳酸菌を摂る味噌汁の作り方

  1. 具材が煮えたら火を止めます。
  2. すぐに味噌を溶かず、10分程度放置します。
  3. 鍋の温度が50℃以下に下がったことを確認してから、味噌を溶き入れます。

この「ひと手間」を加えるだけで、味噌のより高い健康効果を期待できます。
ですが、加熱調理によって乳酸菌が死滅しても、その菌は腸内で善玉菌のエサ(プレバイオティクス)となったり、健康をサポートする働き(バイオジェニックス)が期待できます。
なので、味噌汁など加熱する料理でも健康効果は得ることはできます。 

味噌は、日本の伝統的な発酵食品として、生菌・死菌問わず乳酸菌の恩恵を受けることができる優れた食材です。


赤味噌と白味噌、目的に合わせた栄養素の選び方

味噌はその種類によって、含まれる栄養素や効果に違いがあります。
日々の体調や目的に合わせて使い分けてみると良いかと思います。

味噌の種類製法の特徴注目栄養素期待される効果おすすめのタイミング
赤味噌蒸した大豆を使用。
発酵期間が長い
メラノイジン強い抗酸化作用代謝促進朝食 (活動開始前のエネルギー源に)
白味噌煮た大豆を使用。
発酵期間が短い
GABA精神安定リラックス効果夕食 (一日の終わりに心を落ち着かせる)

特に赤味噌に含まれるメラノイジンは、味噌の加熱によっても増加することが分かっており、強い抗酸化力で身体をサビから守る働きが期待されます


まとめ

味噌汁は50℃以下で味噌を溶くことで、乳酸菌生きたまま摂取することができ、腸活をより高めてくれます。

【実践!】生きた乳酸菌を摂る味噌汁の作り方

  • 具材が煮えたら火を止めます。
  • すぐに味噌を溶かず、10分程度放置します。
  • 鍋の温度が50℃以下に下がったことを確認してから、味噌を溶き入れます。

この「ひと手間」を加えるだけで、味噌のより高い健康効果を期待できます。

加熱調理によって乳酸菌が死滅しても、その菌は腸内で善玉菌のエサ(プレバイオティクス)となったり、健康をサポートする働き(バイオジェニックス)が期待できますので、味噌は日本の伝統的な発酵食品として、生菌・死菌問わず乳酸菌の恩恵を受けることができる優れた食材です。

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