多くの人が手に取るダイエット商品。
カロリーオフや脂肪の吸収抑制を謳うこれらで、本当にダイエットは成功するのでしょうか?
巷には、特定保健用食品(トクホ)も含め、様々な「ダイエットをサポートする」商品があふれています。
しかし、これらはあくまで食品であり、医薬品ではありません。
期待できる効果は微々たるもの、あるいはないと考えるのが現実的です。
特に注意したいのが、人工甘味料が含まれた商品です。
これらが原因で、かえって太ってしまう可能性があるという研究報告もあります。
【要注意】「カロリーゼロ」の人工甘味料が体脂肪を増やす!?
ダイエット飲料や低カロリー食品の多くに利用されているのが人工甘味料です。
砂糖よりもはるかに強い甘さを持ちながら、カロリーはゼロというのが最大の特徴です。
「カロリーがゼロなら太らないはず」と思いがちですが、実はそう単純ではありません。
人工甘味料を日常的に摂取している人は、内臓脂肪が増加しやすいという研究データがあります。
例えば、米国の学会では、ダイエット飲料を1日2本以上飲む人は、飲まない人に比べて内臓脂肪の増加が多かったという報告があります。
内臓脂肪は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病と深く関わっています。
体重を気にしているからとダイエット飲料を飲んでいた結果、かえって体重が増え、健康リスクを高めてしまう可能性があります。
カロリーゼロなのになぜ太る?人工甘味料が体に及ぼす影響
ゼロカロリーである人工甘味料が、なぜ体脂肪の増加につながるのか?
詳しいメカニズムは研究途上ですが、内分泌系に影響を与えると考えられています。
- インスリンの分泌
人工甘味料を摂取しても血糖値は上昇しませんが、脳が甘さを感じ取ることで、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが反射的に分泌されてしまうことが分かっています。
インスリンが分泌されると、中性脂肪を合成しやすい状態になってしまいます。 - 食欲の増進
人工甘味料の摂取が食欲を増進させ、結果的に他の食品から余分なカロリーを摂取してしまうことも、肥満につながる原因の一つとされています。
人工甘味料の安全性|過去には使用禁止になった物質も
人工甘味料は、自然界に存在しない人工的に合成された物質です。
その安全性については、完全に安心できるとは言い切れません。
過去には、一部の人工甘味料が発がん性を問題視され、使用が禁止された歴史もあります。
ダイエットや健康を考えるなら、人工的に作られたものよりも、水や糖質が含まれないお茶など、自然なものを取り入れる方が賢明な選択と言えるかもしれません。
まとめ|ダイエット成功への道は「商品」ではなく「選択」にあり
本記事で検証した通り、ダイエット商品や人工甘味料を過信することは危険を伴います。
- ダイエット関連商品は医薬品ではないため、大きな効果は期待できません。
- カロリーゼロの人工甘味料は、内臓脂肪の増加やインスリン分泌の誘発を通じて、かえって肥満や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。
- 健康的なダイエットを望むなら、人工的な食品を避け、水やお茶など自然な飲み物を選ぶことが大切です。
ダイエットを成功させる鍵は、特定の商品への出費ではなく、日々の食生活の見直しと身体に良いものを意識的に選ぶという「賢い選択」にあります。
今日から、本当に健康につながる選択を始めてみませんか?