玉ねぎは料理の脇役として欠かせませんが、実はその調理法や切り方一つで、健康効果が大きく変わります。
特に注目すべきは、玉ねぎの健康パワーの源であるアリシンです。
この記事では、アリシンを効率よく摂取し、玉ねぎの栄養を最大限に活かす方法を解説します。
「みじん切り」こそ最強!アリシンを効率よく摂取するメカニズム
玉ねぎの持つ特有の辛み成分は、「硫化アリル」という物質です。
この硫化アリルが、私たちの健康に役立つ重要な成分に変化します。
アリシンは細胞破壊で活性化する!
玉ねぎに含まれる硫化アリルは、玉ねぎの細胞が壊れる(刻まれる)と、空気中の酵素と反応し「アリシン」に変化します。
このアリシンは、血液循環の改善、疲労回復、そしてコレステロールを抑える働きなど、数多くの健康効果が期待されています。
つまり、玉ねぎの細胞をより多く壊す、すなわち細かく刻めば刻むほど、アリシンの生成量は増えることになります。
なので、玉ねぎの栄養を最大限に引き出すためには「みじん切り」が最適になります。
【重要】みじん切りの後に「10分放置」と「水にさらさない」
アリシンをさらに活性化させるには、重要なポイントが2つあります。
① 切ってから10分程度放置する
みじん切りやすりおろした玉ねぎは、10分程度空気に触れさせて放置しましょう。
この時間でアリシンはより活性化します。
② 水にさらすのはNG!
玉ねぎの辛みを抜くために水にさらす調理法は一般的ですが、栄養面から見ると避けるべき行為です。
アリシンは水溶性であり、水にさらすと水と一緒に流れ出てしまいますし、水溶性ビタミンなども大きく損失してしまいます。
辛みを和らげようと水にさらしてしまうと、せっかくのアリシンが台無しになってしまうので、できるだけそのまま食べるようにしましょう。
アリシンの損失を防ぐ!加熱調理のコツ
スープや煮物など、加熱調理をする際にもアリシンの損失を防ぐ工夫ができます。
煮込む前に「軽く油で炒める」
玉ねぎをそのまま熱湯に入れるのではなく、まずは油で1分程度軽く炒めてからスープや煮物に入れるようにします。
油でコーティングすることで、水溶性のアリシンの流出を防ぐ効果が期待できます。
玉ねぎの「芯」にも栄養がたっぷり
玉ねぎの調理の際、根元の「芯」を切り落として捨てる方が多いかと思いますが、これもったいない行為です。
玉ねぎの生長点は根元と先端にあり、特に芯の部分にも栄養が豊富に詰まっています。
健康を意識するなら、芯の部分も細かく刻んでスープや炒め物などに活用することをおすすめします。
💡保存の豆知識
長期保存する場合は、芽や根の生長を防ぐために、根元と先端を切り落としておくと良いです。
【注意点】「あめ色玉ねぎ」の栄養価について
あめ色玉ねぎは、甘みとコクが増して美味しいですが、栄養の観点からは注意が必要です。
硫化アリルが長時間加熱されると、「プロピルメルカプタン」という糖質に変化します。
これは砂糖の約50倍の甘さを持つ低カロリーな糖質ですが、長時間加熱によりビタミン類はほとんど失われてしまいます。
栄養をしっかりと摂取したい場合は、炒め過ぎないことも大切です。
健康効果を重視するなら、生か、サッと炒める程度に留めましょう。
まとめ|玉ねぎの健康効果を最大限に!
| 目的 | 調理のポイント |
| アリシン摂取 | みじん切りが最適。細かく刻むほどUP。 |
| 活性化 | 切った後、10分程度放置する。 |
| 栄養維持(生) | 水にさらさない。 |
| 栄養維持(加熱) | 煮込む前に油で軽く炒める。 |
| 捨てるべき部分 | 芯にも栄養あり。捨てるのはNG。 |
| 栄養を重視しない場合 | あめ色玉ねぎは栄養がほとんどなくなる。 |
玉ねぎは、血液循環を改善、代謝促進、疲労回復、美肌など、日々の健康維持に欠かせない食材です。
是非、今日から「みじん切り+10分放置」を実践して、玉ねぎの持つ力を最大限に引き出してみてはいかがでしょうか。

