【骨付き肉×お酢】肉が劇的に柔らかくなりカルシウム吸収率もアップする最強の調理法

骨付き肉 栄養・食事

「お肉を柔らかく煮込みたい」「効率よくカルシウムを摂取したい」

そんな時に試してもらいたいのが、骨付き肉とお酢を組み合わせた調理法です。
お酢を少し加えるだけで、お肉が柔らかくなるだけでなく、骨から溶け出す栄養素を無駄なく摂取することもできます。

この記事では、骨付き肉とお酢の驚くべき相乗効果と、健康効果を高める食べ合わせについて解説していきたいと思います。


なぜ「骨付き肉」は美味しいのか?

スーパーで骨なし肉よりも骨付き肉を選ぶメリットは、単なる「見た目の豪華さ」だけではありません。
ジューシーさが長持ちする骨周りの肉は細胞が壊れにくく、水分をしっかり保つ性質があります。
なので、加熱して時間が経過してもパサつきにくく、柔らかい状態をキープできます。
旨味を感じやすい骨から出る出汁(だし)と、ジューシーな肉質のおかげで、骨なし肉に比べてより強い旨味を感じることができます。

鶏肉は牛や豚に比べて比較的低カロリーですが、骨付きを選ぶことでカルシウムなどのミネラルも摂取することができます。


お酢と一緒に煮込む3つのメリット

骨付き鶏肉を調理する際、お酢を加えることで得られるメリットが大きくなります。
ただの水煮と比べて、栄養価と食感が劇的に変化します。

1. カルシウム量が約1.8倍にアップ

お酢に含まれる酸が、骨の中にあるカルシウムを煮汁へと溶かし出します。
水だけで煮込んだ場合に比べ、お酢を入れて煮込むとカルシウム量は1.8倍以上になると言われています。

2. カルシウムの吸収率も向上

カルシウムは身体に吸収されにくい栄養素ですが、お酢にはその吸収を助ける働きがあります。
水煮と比較すると、体内への吸収率は約2倍になるともされているので効率的な栄養補給が可能です。

3. お肉が驚くほど柔らかくなる

お酢の酸性成分には、肉の繊維をほぐし、タンパク質を分解する作用があります。
これにより、煮込めば煮込むほどお箸で切れるほど柔らかく、美味しいお肉に仕上がります。


疲労回復・風邪予防にも最適!おススメの食べ合わせ

鶏肉のお酢煮は、栄養面でも非常に優れたメニューです。
さらに効果を高めるためのポイントをご紹介します。

疲労回復効果(クエン酸回路の活性化)

お酢に含まれる「酢酸」は、体内でエネルギーを生み出すクエン酸回路を活発にしてくれます。
疲れが溜まっている時や体力を回復させたい時におススメです。

野菜をプラスして免疫力アップ

鶏肉には粘膜を健康に保つ「ビタミンA」も含まれていますが、それだけでは十分ではありません。
そこで、体内でビタミンAに変わるβカロテンが豊富な緑黄色野菜(人参、ほうれん草、ブロッコリーなど)と一緒に煮込むのがおススメです。
鶏肉に含まれる多価不飽和脂肪酸(リノール酸など)は生活習慣病予防に役立ちますが、部位によっては脂質も高めです。
野菜でカサ増しすることで、カロリーコントロールもしやすくなります。


【番外編】カルシウム重視なら「魚の丸ごとお酢煮」

もし「とにかくカルシウムを摂りたい」という場合は、鶏肉だけでなく魚(イワシなど)がおススメです。
イワシがかぶるくらいのお酢を入れて、汁気がなくなるまで煮込むと、骨まで柔らかくなり丸ごと食べられます。

  • カルシウム摂取量は4倍
    お酢の効果で骨からカルシウムが最大限に溶け出します。
  • 魚嫌いも克服
    骨が気にならなくなるので、小骨が苦手な方やお子様にも最適です。

注意点|カルシウムとマグネシウムのバランス

日本人はカルシウム不足と言われていますが、サプリメントなどで過剰に摂取し過ぎるのも良くありません。
重要なのはマグネシウムとのバランスです。
カルシウムを意識して摂る際は、マグネシウムを多く含む食材も献立に取り入れましょう。

【マグネシウムを多く含む食材一例】

  • 豆腐、納豆(大豆製品)
  • あさり
  • ごぼう、モロヘイヤ
  • あおさ

まとめ

骨付き肉をお酢で煮込むことは、「味・食感・栄養」を底上げする理にかなった調理法です。

鶏手羽元やイワシを使って、お酢たっぷりの煮込み料理を作ってみてはいかがでしょうか?

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