会話中に「この人、何か隠している?」と感じたことはありませんか?
実は、人が動揺したり、嘘をつこうとしたりする時、無意識の身体の反応として現れるサインがあります。
それが「まばたきの回数の増加」と「突然の早口」です。
この記事では、これらのサインが示す心理状態と、相手の隠し事を見抜くための観察ポイントを解説します。
精神状態が不安定なサイン:まばたきの回数が増える心理
まばたきは、角膜の保護やピント調整といった重要な役割を持つ、普段無意識に行っている生理現象ですが、その回数は精神状態のバロメーターとなります。
まばたきが増えるのは「不安」と「緊張」の表れ
ストレスに関する研究によると、まばたきの回数は精神状態が安定しているかどうかの指標の一つとされています。
人間は、不安や緊張、動揺といった精神的なストレスを抱えると、無意識にまばたきの回数が多くなる傾向があります。
| 平均的なまばたきの回数(目安) | 男性:1分間に約20回 | 女性:1分間に約15回 |
会話中に相手のまばたきが普段よりも増えた場合、それは「何か不安を抱えている」「嘘をついている」「隠し事をしている」など、精神的に不安定な状態にあるサインかもしれません。
政治家も要注意?印象とまばたきの関係
まばたきの回数は、相手に与える印象にも直結します。
- まばたきが多い: 相手に不安感や動揺を与えがちです。
- まばたきが少なすぎる: 威圧感や冷たい印象を与えがちです。
事実、過去のアメリカ大統領選挙の結果では、演説中にまばたきが多かった候補者が不利になったという分析もあります。
意識的にまばたきの回数をコントロールする(目安:男性で3秒に1回程度)ことで、相手に信頼感を与えることができます。
焦りをごまかす行動:突然早口になる心理
普段の口調はその人の個性ですが、そのペースが突然変化した時は、相手の心理に異変があるサインかもしれません。
早口になるのは「隠蔽」と「焦り」の表れ
普段早口ではない人が突然早口になった場合、何か後ろめたいことがある可能性が高いです。
急に話し方が早くなる背景には、主に以下の心理が働いています。
- 話題を早く終わらせたい焦燥感
隠したい話題から逃れるため、「とにかく早くこの話を片付けてしまいたい」という焦りから、無意識に話す速度が上がります。 - 不安を情報量で打ち消したい
短い時間で多くの情報を畳みかけることで、自分の不安な気持ちを消し去ろうとしたり、相手の注意を逸らそうとしたりします。
たとえ相手が理路整然と説明していたとしても、普段よりも明らかに早口でしゃべっているなら、何かやましい気持ちや隠し事を抱えている可能性を疑ってみるといいかもしれません。
ビジネスシーンでの活かし方
この早口の心理は、ビジネスの場でも重要です。
例えば、こちらが提案する企画のデメリット部分について説明する際、早く終えたい気持ちから早口になりがちです。
ですが、この時に意識して落ち着いた速度で丁寧に説明することで、かえって相手から信頼を得やすくなります。
会話の違和感を見抜くヒント
相手が嘘や隠し事をしているかどうかを見抜くためには、まず相手の普段の話し方や行動パターンを覚えておくことが重要です。
まばたきの回数や会話の速度が普段と違うかどうかに注目することで、相手の心理を読み取る精度が格段に上がります。

