「最近、少し動いただけで息切れする」「昔は平気だった階段が辛い」と感じていませんか?
年齢を重ねるにつれて体力が落ちるのは自然なことですが、日々の生活を快適に送るためには、やはり運動が欠かせません。
でも、「何から始めればいいか分からない」「ハードな運動は苦手」と感じている方も多いかと思います。
この記事では、運動が苦手な方や初心者でも無理なく継続できる、体力をつけるための具体的な運動方法を解説していきます。
今日からでも始められる簡単なメニューから、効果をさらに高めるためのポイントまで、幅広くご紹介します。
なぜ運動で体力がつくのか?
体力をつけるとは、単に「疲れにくくなる」ことだけではありません。
医学的・科学的な視点で見ると、体力を構成する主な要素は、心肺機能と筋力の二つに分けられます。
運動は、この二つの要素をバランスよく、そして効率的に高めるための最も確実な方法です。
- 心肺機能の向上
有酸素運動を継続的に行うことで、心臓は一度に多くの血液を送り出せるようになり、肺はより効率的に酸素を取り込めるようになります。
これにより、全身の細胞に酸素がスムーズに供給され、疲労物質が溜まりにくくなります。
結果として、ランニングや水泳といったスポーツだけでなく、日常生活での階段の上り下りや通勤時など、あらゆる場面で息切れしにくく、疲れにくい身体になります。 - 筋力の向上
筋力トレーニングによって、筋力や菌持久力が高まり疲れにくい身体を作ることができます。
また、筋肉量が増えることで基礎代謝が向上します。
基礎代謝が高い身体は、じっとしていてもエネルギーを消費しやすい状態にあるため、太りにくくもなります。
さらに、筋肉は骨や関節を支える役割も担っているため、筋力がつくことで姿勢がよくなり、肩こりや腰痛の予防にも効果が期待できます。
この二つの要素を効率よく鍛えるには、「有酸素運動」と「筋力トレーニング」をバランスよく組み合わせることが理想的です。
プラスしてストレッチも取り入れて柔軟性も高めるとより良いです。
1. 有酸素運動|持久力アップで疲れにくい身体に
有酸素運動は、酸素を使いながら長時間継続する運動で、主に心肺機能と持久力を高めることを目的とします。
初心者におすすめの有酸素運動
- ウォーキング
身体の負担が少なく、誰でも手軽に始められるのが最大のメリットです。
ただ歩くだけでなく、速歩きを意識することで、より心肺機能への負荷を高めることができます。
少し早足で、背筋を伸ばし、腕をしっかり振りながら歩くのがポイントです。
まずは1日20〜30分、週2〜3回から始めてみましょう。
慣れてきたら、時間を延ばしたり、起伏のあるコースを選んだりして、少しずつ負荷を上げていきましょう。 - ジョギング
ウォーキングに慣れてきたら、少しずつジョギングに挑戦してみましょう。
最初から長い距離を走る必要はありません。
5分間のウォーキングの後に5分間のジョギングを挟むなど、ウォーキングと交互に行うことで、無理なく始められます。
重要なのは「無理をしないこと」。膝や関節への負担を考慮し、クッション性の良いランニングシューズを選ぶことも大切です。 - サイクリング
膝や足首への負担が少ないため、関節に不安がある方にもおすすめです。
街中や公園、サイクリングロードなど、場所を選んで楽しめます。
景色を楽しみながら行うことで、運動を継続するモチベーションにもつながります。
1回20分以上を目安に行いましょう。
2. 筋力トレーニング|筋力アップで疲れにくい身体に

筋力トレーニングは、レジスタンストレーニングとも呼ばれ筋肉に負荷をかけて筋力を向上させる運動です。
全身の大きな筋肉を鍛えることで、効率よく体力をつけることができます。
初心者におすすめの筋力トレーニング
- スクワット
「キング・オブ・トレーニング」とも呼ばれるスクワットは、太ももやお尻、ふくらはぎなど、下半身全体の大きな筋肉を効率的に鍛えられます。
足を肩幅に開き、つま先をやや外側に向けます。
お尻を後ろに引きながら椅子に座るようなイメージで、ゆっくりとお尻を下げていきます。
太ももが床と並行になるくらいまで下げたら、ゆっくりと元の位置に戻ります。
膝が内側に入らないよう注意し、10回×3セットから始めてみましょう。 - プッシュアップ(腕立て伏せ)
胸、肩、腕、体感の筋肉を鍛えることができます。
本格的なプッシュアップが難しい場合は、膝を床につけて行う「膝つきプッシュアップ」から始めましょう。
両手を肩幅より少し広めに開いて床につき、ゆっくりと身体を下げ、上げます。
肩をすくめずに腰が反らないようにし、正しいフォームを意識して、無理のない回数からス始めてみましょう。 - プランク
腹筋や体幹を鍛えるのに効果的です。
体幹が安定すると、身体のバランスもよくなり、他の運動のパフォーマンスも向上します。
うつ伏せになり、両肘とつま先で身体を支えます。
腰が反らないようにし、頭からかかとまでが一直線になるようにキープします。
まずは10秒×3セットから始め、徐々に時間を延ばしていきます。
運動を継続するための3つのポイント
- 無理をしない
いきなり高い目標を立ててしまうと、続けられなくなってしまいます。
体調が悪いときは思い切って休むことも重要です。
無理をしてケガをしてしまうと、運動が嫌いになったり、継続できなくなったりする原因になります。
運動で一番重要なのは、継続させることです。 - 楽しむ工夫をする
「運動しなきゃ」という義務感ではなく、「運動したい」という気持ちが大切です。
好きな音楽を聴きながらウォーキングしたり、友人と一緒に運動したりするなど、自分が楽しめる方法を見つけましょう。 - 記録をつける
運動した日や時間、内容を記録することで、自分の成長を視覚的に確認できます。
小さな達成感が積み重なることで、モチベーションを維持する大きな力になります。
スマートフォンアプリやノートを活用するのも良い方法です。
まとめ
体力をつけるための運動は、一朝一夕に効果が出るものではありません。
ですが、毎日少しずつでも続けることで、確実に身体は変わっていくはずです。
まずは、気軽に始めることができるウォーキングなどの有酸素運動から始めてみませんか?
慣れてきたらスクワットなどの筋力トレーニングを組み合わせることで、より効率的に体力をつけることができます。
焦らず、自分のペースで楽しみながら運動を習慣にしていきましょう。
この記事が、康的な毎日を送るための一助となれば幸いです。