血液型性格診断が好きな日本人は多いかと思います。
これまで一度も血液型と性格の話題をしたことがない人はいないのではないでしょうか。
血液型は、赤血球内の抗原の種類を判定するものになります。
ABO式血液型は、赤血球内の抗原の種類を判定するもので、A型はA抗原、B型はB抗原、AB型はAとBの両抗原があり、O型にはどちらの抗原もありません。
抗体では、A型にはB抗原に反応する「抗B」、B型にはA抗原に反応する「抗A」、O型には「抗Aと抗Bの両方」の抗体があり、AB型にはどちらの抗体もありません。
血液型の日本人の割合では、A型40%、O型30%、B型20%、AB型10%のようです。
血液型によって脳内の分泌物を左右するような要素はありません。
ですので血液型が人格に影響するということはないのです。
ちなみに血液型と性格を結びつけるのは日本人特有のもののようで、欧米では血液型と性格を結びつける話をすることはまずありません。
最近は日本でも赤ちゃんの血液型を調べないことが多いため、若い人では自分の血液型を知らない人も少なくないようです。
血液型による性格診断は下記のようなものになります。
・A型は几帳面で神経質
・B型はマイペースで周りに気を使わない
・O型は大雑把(おおざっぱ)
・AB型は変わり者
悪く言われるときは、だいたいこんな感じの言われ方ではないでしょうか。
これは、ブラハラ(ブラッド・ハラスメント)になります。
誰にでも当てはまるバーナム効果
血液型別性格診断や血液型別相性診断などが好きな日本人は、「これはかなり当たっている。」と思うのはなぜなのでしょうか。
血液型と性格には関連性はない。と言われても、それでも当たっていると思うのは、心理学の話になります。
心理学では、誰にでも当てはまるような内容を指摘されたときに、「自分にはそういうところがある。」「自分のことかもしれない。」と当てはめてしまうことがあります。
これを「バーナム効果」と言います。
誰にでも当てはまるようなことを言っているので、当たっていると感じてしまうのです。
実際に血液型による性格診断は、誰にでも多かれ少なかれ当てはまることではないでしょうか。
占いも同じです。
血液型性格診断は、科学的根拠はなく非科学的なことなのです。