食事量を減らすだけではやせない?ダイエットの落とし穴
ダイエットを始めるとき、「摂取カロリー<消費カロリー」にするために、まず食事の量(摂取カロリー)を減らすことを考える人がほとんどです。
しかし、カロリーだけを気にし、闇雲に食事量を減らすダイエットには大きな落とし穴があります。
極端なカロリー制限を行うと、体重は一時的に減るかもしれませんが、その過程で栄養バランスが崩壊し、代謝が低下してかえって太りやすい身体になってしまうリスクがあります。
ダイエットを成功させ、リバウンドを防ぐために本当に優先すべきこと—それは、栄養バランスを整えることです。
栄養バランス最優先!代謝をブーストし「消費カロリー」を増やす仕組み
カロリー制限も大切ですが、それよりも先に栄養バランスを整えることを最優先にしましょう。
なぜなら、栄養バランスが整うと、体内でエネルギーを生み出す「代謝」が円滑になり、運動をしなくても消費エネルギーが増えることに繋がるからです。
この代謝の円滑化に不可欠なのが、ビタミンとミネラルです。
- ビタミン・ミネラルが代謝の潤滑油
三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)を体内でエネルギーとして燃やす(代謝する)ためには、ビタミンやミネラルが「酵素の働きを助ける補酵素」として必ず必要になります。 - 不足すると太りやすくなる
現代人の多くは野菜の摂取量が不足しており、ビタミンやミネラルが足りていません。
これらの栄養素が不足していると、身体はエネルギーを上手く燃やせず、代謝が悪化します。
結果として「栄養不足なのに太りやすい」という悪循環に陥ってしまうのです。
栄養バランスを整えることは、身体の中からやせやすい体質を作るための基本中の基本です。
三大栄養素(PFC)もバランス良く!「制限」ではなく「適量」を
ダイエットの成功には、糖質・タンパク質・脂質という三大栄養素(PFC)をバランス良く摂取することも非常に重要です。
これらは体内でエネルギーを作り出す主要な栄養素です。
「糖質制限ダイエット」のように、特定の栄養素を極端に制限する方法は、短期間で体重は落ちますが、健康を害する可能性がある上、リバウンドのリスクも非常に高いです。
- 糖質は敵ではない
「糖質は太る原因」という認識がありますが、それは必要以上に過剰摂取した場合です。
糖質は脳や身体を動かすために必要な主要なエネルギー源であり、不足すると集中力や体力が低下します。 - すべては量による
太る原因は糖質だけではありません。
タンパク質や脂質も、必要以上に摂取すれば当然ながら太ります。
大切なのは、必要な栄養素を過不足なく摂取することです。
まずは基本の3食をしっかり食べ、その中で栄養バランスの良い食事を意識することから始めましょう。
カロリーの調整はその次で構いません。
健康的な体型維持のために「ゆっくりやせる」が理想
栄養バランスを整えるダイエットは、何かを極端に制限するわけではないため、結果が出るまでに時間がかかります。
しかし、この方法は健康的に体重が落ちるため、リバウンドの心配が極めて少なく、その後の体型を無理なく維持することが可能です。
一時的に体重を落とすだけのダイエットに意味はありません。
健康的にやせ、その後もずっと理想の体型をキープするために、栄養バランスを土台にした「ゆっくりとしたダイエット」を理想として目指しましょう。