「運動を始めてもなかなか続かない…」
そう悩んでいる方は少なくありません。
せっかく時間を作って運動を始めても、すぐに目に見える結果が出ないと、「本当に意味があるのかな?」とモチベーションが下がってしまうかと思います。
多くの人が、この壁にぶつかって運動をあきらめてしまいます。
ですが、知っておいてほしいのは、運動の成果はすぐには現れないということです。
体型や体重といった目に見える変化がなくても、身体の中では確実に変化が起きています。
筋力トレーニングや有酸素運動を始めると、ミクロレベルでは筋肉や細胞が修復・再構築され、より強い身体へと変化しています。
この目に見えない努力が、数カ月から1年といった時間を経て、初めて成果として現れます。
では、成果が出るまでの期間、どうすればモチベーションを保ち、運動を継続できるのでしょうか?
ここでは、継続の鍵となる3つのポイントを詳しく解説します。
1. 漠然とした目的ではなく、具体的な目標を立てる
「やせたい」「体力をつけたい」といった漠然とした「目的」だけでは、モチベーションを維持するのは難しいのではないでしょうか。
そこで大切なのが、目的を達成するための具体的な「目標」を立てることです。
例えば、「10kgやせる」という大きな目的があるなら、以下のように小さな目標に分解してみましょう。
- 1ヶ月に1kgやせる
- そのために週2回はジムに行く
- 1回の運動時間は30分以上確保する
このように、「少し頑張れば達成できる」と思えるような、具体的で実現可能な目標を立てることがポイントです。
目標をクリアするたびに、「自分はできる」という成功体験が積み重なり、それが自信となって次の行動へのモチベーションへと繋がります。
2. 運動を生活の一部にする「習慣化」を意識する
運動を継続するには、意志の力だけに頼るのではなく、「歯磨き」や「入浴」のように、意識せずとも当たり前に行う習慣にしてしまうことが重要です。
運動習慣がない人がいきなり「毎日1時間走る!」と意気込んでも、長続きしない可能性が高いです。
まずは「週に1回、30分だけ近所を歩く」といった、心理的なハードルが低い目標から始めるのがおすすめです。
もし「週1回も難しいかも…」と感じるなら、「2週間に1回」「月に1回」でも全く問題ありません。
完璧にこなすことよりも、まずは「やめることなく続けること」を最優先に考えましょう。
習慣化のコツは、スケジュール帳やカレンダーに運動の予定をあらかじめ書き込み、達成したらチェックを入れることです。
自分の頑張りを目で見て確認することで、自己効力感(「自分は目標を達成できる」という感覚)が高まり、次へと繋がります。
3. 誰かと比較しない「自分のペース」で進む
SNSでは、モデルのような体型の人のトレーニング風景や、短期間で劇的に痩せた人のビフォーアフターが溢れています。
こうした情報に触れると、「自分は全然進んでいない」「もっと頑張らなきゃ」と焦りを感じてしまうかもしれません。
しかし、人にはそれぞれ異なる体質や生活リズムがあります。
他人と比べるのではなく、過去の自分と比べて成長できているかに焦点を当てましょう。
- 先月よりも5分長く走れた
- 前回よりも重いウェイトを上げられた
- 気分が乗らない日も、少しだけ体を動かせた
このように、小さな進歩を見つけ、それを喜びとして捉えることが、長期的なモチベーションの維持に繋がります。
自分の身体と向き合い、無理のないペースで運動を楽しんでいきましょう。
まとめ
運動の効果が実感できるまでには時間がかかりますが、その間も身体は着実に変化しています。
具体的な目標設定、無理のない習慣化、そして他人と比較しない自分だけのペース。
この3つのポイントを意識して、運動を生活に取り入れてみませんか?
努力は、きっと未来の自分を形作ってくれるはずです。