基礎代謝とは、人が生きていく上で最低限必要なエネルギーのことです。
簡単に言うと何もしていなくても消費されるエネルギーです。
1日の消費カロリーの約7割程度がこの基礎代謝によるものになります。
基本的に基礎代謝が高いと太りにくくやせやすい身体と言われています。
太りにくい身体を作るには、基礎代謝を高くすることが必要と言えます。
基礎代謝を決める要因は、一般的に筋肉量で決まります。
筋肉1kg増やしても13kcalしか増えない
同じ体重でも筋肉が多い方ほどエネルギー代謝が高くなり筋肉が少ない方ほどエネルギー代謝が低くなります。
この為、ダイエットは運動で筋肉を増やして基礎代謝を増やしましょう!とよく言われるわけです。
では、筋肉がつくと基礎代謝は実際どの程度上がるのでしょうか。
「筋肉1kg増えることで基礎代謝は13kcal増える」と言われています。
筋肉をつけるのはとても大変です。1kgも増えてもたった13kcalだけしか実は増えないようです。
ダイエットに筋力トレーニングが有効なのは事実ですが、
実際は基礎代謝が上がってやせやすくなったとは考えにくいと言えます。
筋力トレーニングがダイエットに有効な理由は基礎代謝ではありません。
基礎代謝が高くなってやせるとは考えにくい
筋力トレーニングは基礎代謝の向上は見込めるのですが、基礎代謝の向上によってやせるとは考えにくいです。
基礎代謝ではなく他の要因が大きいかと思います。
負荷の強い運動(筋力トレーニングなど)は、内分泌系を刺激してホルモンの分泌を促し細胞を活性化させます。
それにより代謝が上がります。運動後も代謝が高い状態が数時間続きます。
運動後の代謝促進は、運動後過剰酸素消費量(EPOC)と言われます。
これは有酸素運動よりも筋力トレーニングの方が大きくなり
筋力トレーニングはダイエットに効果的と言えるのです。
運動後の代謝促進は、脂肪燃焼が促進された状態になりどんな運動をしたかによって変わります。
運動強度の高く筋肉に乳酸が溜まる運動がより効果的のようです。
ちなみに体脂肪1kgあたり約7200kcal
仮に食事量は変わらず筋トレをして筋肉が1kg増えたとします。
1日の消費カロリーが13kcal増たと仮定すると
1ヵ月➔13×30=390cal
体脂肪54g程度
3ヵ月➔13×90=1170cal
体脂肪162g程度
1年で約648gの体脂肪に相当します。
1年経っても1kgも落ちない計算えす。
これを考えると基礎代謝を上げて脂肪燃焼は考えにくいと言えそうです。