本文へスキップ

健康作りに役立つお役立ちコラム Ideal Body Design

睡眠不足は食欲が増大!肥満に繋がる


寝ている女性



睡眠中はタンパク質の合成が活発になる

睡眠は、傷ついた細胞を修復し1日の疲れを取るとても大事な時間です。
睡眠不足は、脳のパフォーマンスにも悪影響を及ぼし仕事の効率も落ちてしまいます。
健康な身体の為には毎日十分な睡眠を確保する必要があります。
それだけでなく睡眠は肥満にも関係があります。
睡眠中には、成長ホルモンと言うホルモンの分泌が促されます。
この成長ホルモンは、タンパク質の合成や脂肪の分解に作用します。
人間の身体は、水分を取り除けばほとんどがタンパク質でできています。
タンパク質と言うと筋肉のイメージが強いかもしれませんが、爪や髪の毛、皮膚、内臓、骨などありとあらゆる物がタンパク質で構成されています。
睡眠を取ることは、健康面や美容面でも大事な行為になります。
睡眠は、成長ホルモンの働きで傷ついた細胞を修復、筋肉の合成も活発になるのです。
睡眠が不足してしまうと筋肉の合成が減り筋肉量も落ちていくと考えられます。
睡眠は量よりも質が大事なので質の高い睡眠を取ることが大切と言えます。
また、睡眠不足は食欲とも関係があります。

睡眠不足だと食欲が増大する

レストランで食事をする女性

私たちの食欲は、摂食中枢とそこに働きかけるホルモンのよってコントロールされています。
食欲と関係のあるホルモンに「レプチン」と「グレリン」があります。
レプチンは食欲を抑えるホルモンでグレリンは逆に食欲を刺激するホルモンです。
睡眠不足になると食欲を抑えるレプチンが減少して食欲を刺激するグレリンが増加します。
睡眠不足だと食欲が増して知らず知らずの内に食べ過ぎてしまい肥満に繋がります。
このようにホルモンの量が変わっていれば、朝、昼の食事でも満腹感が感じられるまでに時間がかかり、より多く食べるようになったり、間食が増えたりする可能性も高くなります。
睡眠不足の状態が続いてしまうと知らず知らずのうちに食べ過ぎてしまうと言うことです。

食欲はホルモンの作用により自分の意思でコントロールは難しい
ぐっすり寝ることが大事

睡眠不足は食欲をコントロールするホルモンにも影響を及ぼします。
そうなると自分では食べ過ぎないようにしようと決めていても、ホルモンの働きで脳が満腹とは感じず、「もっと食べろ」と言う信号が出るので、食べずにいるのは難しくなるのではないでしょうか。
「意志を強く持って、食べないようにしよう」と頑張るだけでは解決しないのかもしれません。
運動をする時間がないからと言って睡眠時間を削ってまで運動をするよりもぐっすりと寝てホルモンバランスを整えた方がダイエットに良いと言えます。
ダイエットを成功させるには、睡眠時間を含めて自分の生活を振り返り、「食べたい」と感じさせない条件を整えることも考える必要があります。
また、アメリカで行われたこんな調査があります。
一晩の睡眠時間の平均が7~9時間の人と比べた肥満のリスクに関して
4時間未満の人では73%高く、5時間の人で50%、6時間の人でも23%高い
と言う調査結果があるようです。
毎日十分な睡眠を取ることが肥満の予防策になると言えます。
では、一体どのくらい睡眠時間を取れば良いのでしょうか。

必要な睡眠時間は遺伝子によって決定されている

必要な睡眠時間は、個人個人によって異なります。
睡眠時間が短くても良い方は、ショートスリーパー、長い時間必要な方をロングスリーパーとも言います。
近年、朝活とかが流行っていたりもしていますが、朝が苦手な人は無理して行う必要はありません。
朝、眠いのを無理してまで起きるのは身体にとって良いとは言えません。
必要な睡眠時間は、遺伝子によって決定されています。
本人の努力でロングスリーパーの人がショートスリーパーになれるわけではないようです。
世間一般的には早起きが良いと言う風潮がありますが、決して朝型の方が優れていると言うわけでもありません。
人によって必要な睡眠時間は違うので自分の必要な睡眠時間を見極めて、十分な睡眠を確保するようにしましょう。