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健康作りに役立つお役立ちコラム Ideal Body Design

MCTオイルにダイエット効果はない?

MCTオイル



MCTオイルとは?

ダイエットに脂質はNGとされていますが、MCTオイルは俗にダイエットに良い脂質と言われている油のようです。
脂質には、様々な種類があります。
二重結合による分類で飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大まかに分けることができます。
飽和脂肪酸とは常温で固体の脂質で、不飽和脂肪酸は常温で液体の脂質です。
二重結合とは炭素鎖が水素で満たされているかどうかで満たされていると飽和脂肪酸、満たされていないと不飽和脂肪酸になります。 MCTオイルは、飽和脂肪酸に分類されます。
また、脂肪酸は炭素鎖の長さによってもさらに細かく分類することができます。
MCTオイルは、中鎖脂肪酸に分類されます。中鎖脂肪酸のことがMCTオイルです。
中鎖脂肪酸は炭素鎖の炭素数が8個、10個で、炭素数が12個以上だと長鎖脂肪酸になります。
天然の脂肪酸のほとんどが長鎖脂肪酸です。一般的に炭素数が多いとより多くのATPを合成できます。
ATPとは、アデノシン三リン酸のことで身体のエネルギー源です。
炭素が多いとより多くのエネルギーを精製することができると言うことです。

MCTオイルの特徴はエネルギーになりやすいこと

MCTオイルの特徴は、エネルギーとして利用されやすいと言われています。
MCTオイルである中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸と吸収経路が異なります。
長鎖脂肪酸と比べて吸収が良くてエネルギーになりやすいのが中鎖脂肪酸の大きな特徴です。
一般的な長鎖脂肪酸と違いエネルギーになりやすく身体に溜まりにくいと言えます。
このことからダイエットに良いとされているようです。
ですが、エネルギーになりやすいからと言ってダイエットに良いわけではありません。
そもそもMCTオイルを摂らなければ、そのエネルギーを余分に摂ることもありません。
脂質は、少ない量でも高カロリーなのでむしろ必要以上に摂らない方が良いです。
エネルギーになりやすいからと言って脂肪にならないわけではありません。
実際にMCTオイルによるダイエット効果に関して信頼のおけるデータはありません。

ダイエットに有効な信頼できるデータはない

MCTオイルは、身体に溜まりにくいと言う特徴からダイエットに良いと言われているようですが、
信頼できるデータはないようです。
そもそも吸収の良い食べ物は太りやすくダイエットに不向きです。

吸収が良い食べ物は太りやすい

吸収が良くてエネルギーになりやすいとダイエットに良いわけではありません。
ダイエットに良い食べ物は吸収の良い食べ物ではなく吸収が悪い食べ物です。
ゆっくりと吸収された方が体脂肪にはなりにくいです。
消化吸収する際にもエネルギーが必要になります、
吸収の良いMCTオイルは、ダイエットに良いどころか悪いのでは?と思います。
糖質で言えば、砂糖は吸収が良くエネルギーになりやすいですが、太りやすいです。
同じ糖質でも砂糖よりも吸収の遅い多糖類である白米の方が太りにくいと言えます。
吸収の良い糖質が太りやすいのは、血糖値の急激な上昇が関係しています。
脂質は血糖値を上げませんが脂質も一緒だと考えられます。
吸収が速いと言うことは、吸収する際のエネルギーをあまり必要ないと言うことです。
単純に消費エネルギーが減ると言うことです。

MCTオイル(中鎖脂肪酸)の効果

国立健康栄養研究所のデータベースによると中鎖脂肪酸の効果は、ダイエットではなく小児のてんかん発作に対して有効性が示唆されているようです。
安全性に関しては、適切な量ならおそらく安全のようですが、下痢、嘔吐、局所刺激、吐き気、胃腸の不調などが起こる可能性もあるようです。
中鎖脂肪酸は、普通に乳製品にも含まれているので、もし摂取したいのであれば牛乳やヨーグルト、チーズなどを食べれば良いかと思います。
MCTオイルを別に購入して摂取する意味もないと思います。
基本的に何かを摂取すればダイエットになると言うことはありません。
ダイエットは、必要な栄養素を過不足なく摂取してカロリーをやや抑えることです。
太るかやせるかは、カロリー収支によって決まるのでカロリーを抑えなければやせることはできません。
中鎖脂肪酸も摂取し過ぎればカロリー過多になるのでダイエットに繋がりません。
特別摂る必要もありませんし摂らない方がカロリーを抑えられるのでむしろ良いかと思います