骨盤を小さくしたいと思っている女性の人は多いかもしれませんが、骨盤自体を小さくすることは不可能です。
骨格である骨盤を後天的に小さくすることはできません。
骨盤矯正と言う言葉もありますが、そもそも骨盤自体が歪むことはないと考えられます。
下半身が太いのは、骨盤のせいではなく脂肪が蓄積しているからです。
骨盤は左右の寛骨と言う骨が後方で仙骨と接して構成されています。
仙骨は、5つの椎骨が融合してできた脊柱の延長と考えられています。
鼻骨は、仙骨の下方に突出しています。
寛骨は、腸骨、坐骨、恥骨に分けることができこれらで構成されています。
これらは、生まれた時から成長期までは軟骨結合をしている別々の骨で大人になると融合して1つの寛骨となります。
骨盤の関節で左右の寛骨(腸骨)と仙骨が接している部位が仙腸関節です。
仙腸関節は、強靭な靭帯よってしっかりと結ばれているので動きがほぼない関節である半関節となります。
この部分の骨は大きく重く、ほとんどは分厚い筋肉で覆われています。
この周辺の関節では歩く時などほんのわずかに振動する程度の動きが生じるとされています。
骨盤矯正で仙腸関節のズレがあると言われることがあるかもしれません。
仙腸関節は強靭な靭帯によってしっかりと固定されています。
関節自体は動かないとされていますし、動いたとしてもほんのわずかしか動きません。
このことから仙腸関節がズレることがあるのでしょうか。
それによって骨盤が歪むことが果たしてあるのでしょうか。
俗に骨盤が歪むと言うのは、左右の骨盤(寛骨)がズレている認識かと思います。
左右の骨盤が歪んで脚の長さが違っていますとか言われるかもしれません。
そして、その歪みは仙腸関節が原因とされるようですが、仙腸関節は強靭な靭帯で固定されているので基本的に動きません。このことから左右の骨盤がズレて歪むとは考えにくいです。
脚の長さが違うと言うのは、厳密に測定したわけでもないので実際に分からないと思います。
目視で確認できるとは正直思えません。
また、人間は完全な左右対称ではないので元から左右の腕や脚の長さにも差が生じているのかもしれません。
左右の骨盤が歪むことはないと思います。
ただ、骨盤全体が左右や前後に傾くことはあります。
骨盤が左右に歪むことはありませんが、骨盤全体が左右前後に傾くことはあります。
骨盤周辺は、数多くの筋肉が存在し左右前後の筋力や柔軟性のバランスによって骨盤が引っ張られて傾きます。
骨盤が前に傾けば骨盤前傾、後ろに傾けば骨盤後傾です。
骨盤は生理的にやや前傾しているのでそれよりも前傾しているか後傾しているかで傾いているか判断できます。
前傾していると反り腰になり後傾していると猫背が助長されます。
骨盤を前傾させる筋肉が収縮し固くなっていたり、筋力が強かったりする場合、骨盤が前に引っ張られて前傾しやすくなります。
骨盤を後傾させる筋肉が収縮し固くなっていたり、筋力が強かったりする場合、骨盤が後ろに引っ張られて後傾しやすくなります。
骨盤の左右の傾きも同様で左右の筋肉の状態によってどちらかに傾くことがあります。
左右に傾いていると左右の腰骨の高さに差が生じます。
骨盤のバランスを正すには、周辺の筋肉のアンバランスを解消させることが必要です。
骨盤は骨格なのでそれ自体を小さくすることは不可能です。
運動やストレッチなどで小さくはできません。
骨盤に限ったことではなく骨格である骨は、後天的に小さくできません。
元々骨格が大きく太いのであれば、それ以上小さくすることは残念ながら不可能なのです。
削ったりしない限り無理です。
元々の骨格以上に小さく細くすることはできませんが、周辺の脂肪を落とすことで細くすることは可能です。
部分やせは基本的にできませんので気になる部位がやせるまで気長にダイエットをすることが必要です。
大きい筋肉を鍛えて太りにくい身体を作り、身体を引き締められれば見た目は断然良くなります。
骨盤周辺の筋肉を鍛えることで姿勢も改善する可能性もあり、それによっても見た目は改善します。
また、女性はホルモンの関係上、下半身に体脂肪が蓄積されやすいので、骨盤周辺を細くするのは難しいかもしれません。
細くすることが良いとは限りませんので、それよりも見た目を良くすることを目的にすると良いかと思います。
見た目を良くする為にはある程度の筋肉が必要なので身体にとっても良いことかと思います。