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健康作りに役立つお役立ちコラム Ideal Body Design

ポキポキ関節が鳴るのは気泡が弾けるから

関節を鳴らす女性

関節内の気泡が弾けて関節が鳴る

関節を動かすとポキッとなることがあるかと思いますが、関節はどうして鳴るのでしょうか。
関節が鳴るのは、骨と骨がこすれる音と思っている人も多いかもしれません。
ですが、骨と骨がこすれてでる音ではありません。
関節を動かして出る音は、関節内の気泡が弾けた音とされています。
では、なぜ関節内部に気泡ができるのでしょうか。
関節は、関節包と言う組織で包み込まれています。
この関節包の中は滑液と言う液体で満たされています。
関節を急激に動かすと滑液内の内圧が変化します。
この内圧の変化によって滑液内に気泡が発生します。
発生した気泡が弾けると衝撃波が起きて、ポキポキと言う音を発生させていると言われています。

衝撃波は周囲にダメージを与える

滑液内にできた気泡が弾けて発生する衝撃波は、その周囲の軟骨や靭帯を傷つけてしまう恐れがあると言われています。
なので安易に鳴らし過ぎないようにした方が良いでしょう。
また、関節を鳴らすと言うことは関節に必要以上の圧力を加えることでもあります。
鳴らし過ぎてしまうと関節包や靭帯が伸びてしまい、関節が弱くなる可能性もあります。
普通に動かして鳴ってしまう場合は、仕方がないですが、鳴らそうと思って鳴らさないようにしましょう。
俗に関節を鳴らし続けていると、骨が太くなると言われていますが、これは骨自体が太くなっているわけではありません。
先ほどの衝撃波によって軟骨が損傷すると、修復する際に肥厚(異常に厚くなった状態)を起こします。
つまりポキポキと鳴らし続けると、その度に損傷し、修復しようとする力が働き、軟骨が肥厚することになります。
ある研究では、指の同一関節を1日10回、一ヵ月以上鳴らし続けることで、関節の肥厚が起こる事実が確認されているようです。
太くなったからと言って関節が強くなっているわけではないので、鳴らし過ぎは良くないと言えますので必要以上に鳴らさないようにしましょう。