BMIとは、国際肥満学会で認められた肥満の判断基準で body mass indexの略です。
BMIは体重と身長から求められる体格指数となります。
世界的に使われ健康診断の指標にもあるので一度は見たり聞いたりしたことはあるかと思います。
BMIは、身長と体重から求められる体格指数になり肥満かどうかの一つの基準になります。
・求め方
BMI=体重(kg)÷{身長(㍍)×身長(㍍)}
BMI=18.5~24.9 標準体重
統計上一番病気になりにくいとされている値が22.2とされています。
健康診断の基準にもなっていて標準体重はBMI22に設定されています。
ただBMIだけでは、体脂肪率が加味されていませんので注意が必要となります。
同じ身長体重でも体脂肪が多いかどうかで太っているのかどうか判断が変わってきます。
BMIは、あくまで目安で絶対と言うわけではありません。
太っているかどうはBMIだけでは不十分になります。
実際に体脂肪がどの程度あるのかが重要となるので体脂肪率も考慮しないといけません。
BMIはあくまで目安です。プラスして体脂肪率も標準なら理想と言えるのではないでしょうか。
日本肥満学会による体脂肪率の目安は下記のようになっています。
標準範囲 肥満傾向 肥満
男性(30歳未満) 14~20% 21~29% 30%以上
男性(30歳以上) 17~23% 24~29% 30以%上
女性(30歳未満) 17~24% 25~34% 35%以上
女性(30歳以上) 20~27% 27~34% 35%以上
上記の値を目安にすると良いかと思います。
ですが、体脂肪計で測定する体脂肪率もあくまで目安です。
実際の体脂肪は解剖してみないと分からないからです。
BMIと体脂肪率を考慮して判断すると良いかと思います。
肥満と肥満症の違いは肥満を原因とする疾患があるかどうかです。
疾患がある肥満が肥満症となり治療が必要となります。
例えば糖尿病や脂質異常症、高血圧などのいわゆる生活習慣病です。
特に疾患がない場合は普通に肥満となりますが、肥満は様々な病気の原因となるので肥満症でなくてもやせるようにした方がいいでしょう。
肥満によって引き起こされることが予想される疾病
糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、痛風、脂質異常症、脂肪肝、胆石
関節炎、睡眠時無呼吸症候群、性ホルモンの異常など
このように肥満が原因で発症する疾患はたくさんあります。
いわゆる生活習慣病になりますが、心筋梗塞など突然死の可能性もあるので適性体重を保つことが大切です。
太るかどうかはカロリー収支によって決まります。
食べる量を少しだけ抑えて摂取カロリーを減らすか、運動量を増やして消費カロリーを増やすかしかありません。少しずつ生活習慣を変えていって太らない生活習慣を身に付けられるようにしましょう。