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健康作りに役立つお役立ちコラム Ideal Body Design

有酸素運動で筋肉は太くならない!?逆に細くなる

公園を走る女性



有酸素運動では筋肉は太くならない

ランニングで脚が太くなってしまうと思っている人も多いかと思います。
女性であれば脚が太くなるのを恐れてランニングを避けている人もいることでしょう。
ですが、一般的なランニングで脚が太くなることはまずありません。
安心して普通にランニングをしても大丈夫です。
ランニングはいわゆる有酸素運動になりますが、有酸素運動では基本的に筋肉がつかないので太くなることもありません。
筋肉を太くするには、筋肉を十分に追い込む必要があり有酸素運動では刺激が足りません。
もちろん有酸素運動もやり方によっては筋肉をつける刺激となるのですが、一般の人が普通に行う程度なら刺激が足りません。
筋肉が追い込まれて疲労困憊まで行わない限り筋肉は太くならないと思って構いません。
個人差もあるので筋肉がつきやすい人だと普通にランニングしても筋肉がつくこともあると思いますが、そうでない限り何の心配もありません。
むしろ有酸素運動は筋肉を細くしてしまう可能性の方が高いです。

有酸素運動では筋肉を太くする刺激が足りない

運動は大きく分けると有酸素運動と無酸素運動に分けることができます。
有酸素運動は、ランニングやウォーキング、自転車などの運動強度が低く長時間持続可能な運動です。
一方、無酸素運動は、全力疾走や筋力トレーニングなどの運動強度が高く長時間持続ができない運動です。
筋肉を太くさせるには十分な刺激が必要で、刺激とは運動強度や乳酸濃度などです。
簡単に言うと筋肉が疲労困憊の状態になっているかどうかです。
ランニングなとの有酸素運動では運動強度が低く筋肉が発揮している力も弱く乳酸も溜まらないので刺激が全然足りません。
このような運動では、基本的に筋肉は太くならないのです。
もちろんランニングであれば走るペースに左右されるので、早いペースで走れば筋肉が太くなる可能性はあります。
ただし、早く走るとそれはもう有酸素運動ではなくなります。
有酸素運動と無酸素運動の違いは、運動強度が低いか高いかです。
持久的な運動で筋肉は太くはなりません。

有酸素運動は筋肉を細くさせる

脚を気にする女性

有酸素運動を継続して行っていると筋肉が萎縮して細くなっていくことが分かっています。
つまりランニングを長期継続しているとだんだんと脚が太くなるどころか細くなっていくのです。
これはごく普通の生理的な反応です。
筋肉は、何もしていなくてもエネルギーを消費してしまう器官です。
筋肉が太くなってしまうとよりたくさんのエネルギーを必要となるので身体の燃費は悪くなります。
燃費の悪い身体になると持久的な運動ではマイナスになってしまいます。
持久的な運動を日常的に行っているとそれに合わせて身体は変わってくるので余分な筋肉を減らしていきます。
運動の特性上、普通のランニングで脚を太くするのは困難と考えられます。
マラソンランナーの脚を見てください。
マラソンランナーの脚は、太くなく細く一般の人とさほど変わらないはずです。
ランニングで筋肉をつけたい場合は、脚の筋肉が疲労困憊までなるようなペースで走ることが必要です。
この場合は、ランニングが有酸素運動ではなく無酸素運動になるでしょう。

筋肉の特性上遅筋繊維は太くなりにくい

筋肉は大きく分けると遅筋繊維と速筋繊維に分けることができます。
遅筋繊維は、持久力に優れていますが、瞬発力や筋力が劣っていて筋肉も肥大しにくい特性があります。
速筋繊維は、瞬発力や筋力に優れ筋肉も肥大しやすいですが、持久力が劣っている特性があります。
筋力トレーニングをして筋肉が肥大するのは、速筋繊維の方で遅筋繊維はあまり肥大しません。
これらの筋肉は、一緒に常に働いているわけではなく、運動強度や遅筋繊維の疲労度によって決まっています。
運動強度が低い場合は、遅筋繊維しか働いておらず、運動強度が高くなるにつれて速筋繊維が動員されていきます。
ランニングのような有酸素運動では、遅筋繊維が主に働いていることになります。
筋肉の特性上、遅筋繊維は太くなりにくいので、このことからも有酸素運動で筋肉を太くするのは非常に困難と言うことになります。