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健康作りに役立つお役立ちコラム Ideal Body Design

体脂肪率の変動は測定の仕方にある

体重計に乗る女性



インピーダンス法

体脂肪計は電気を流して体脂肪率を推定して測定しています。
体脂肪率はあくまで目安の数値となります。
一般的な体脂肪計の測定法はインピーダンス法と言われる測定法です。
これは身体に微弱な電気を流してその抵抗値を測定して体脂肪率を測定します。
電気抵抗からあらかじめ用意してあるデータと照らし合わせや計算式などで補正し算出しています。
身体の中で電気を流さないのが脂肪です。
反対に筋肉や体水分は電気を流します。
身体は、脂肪が多いと電気が流れにくくなり筋肉が多いと電気が流れやすくなります。

身体の電気抵抗によって数値は変動

脂肪 → 電気を通さない
筋肉 → 電気を通す
体水分→ 電気を通す

身体の電気抵抗で体脂肪率を算出していますが、電気抵抗は1日の中でも変動があります。

1日の中でも身体の電気抵抗は変わる

電気抵抗には日内変動があります。
1日の中でも電気抵抗が変わるので測定する度に体脂肪率は変動します。
1日で数%体脂肪率が変わったと言う経験のある人も多いのではないでしょうか。
これは実際の体脂肪の変動ではなく体温や体水分量の変動によって電気抵抗が変わった為に起こります。
時間帯によっても電気抵抗は変わります。

朝は体脂肪率が高めに出やすい

朝は体温が低く体水分量も少なくなっているので電気を通しにくいので体脂肪率は高めに出やすいです。
高い数値を見たくない場合は、朝は避けた方が良いかと思います。

お風呂上がりは体脂肪率が低く出やすい

お風呂上がりは電気を通しやすくなるので体脂肪率は低めに出やすいです。
汗によって体水分は減っていますが、体温が高くなっているので電気を通しやすくなります。
低い数値を見たい場合は、お風呂上りに測定すると良いかと思います。

おまけ
座って測定すると体脂肪率は低く出ます。
座ると電気を流す距離が短くなり脚の筋肉も縮み筋肉の断面積が大きくなり電気を通しやすくなるからです。
かなり数値に差が出るので一度やってみると面白いと思います。
言い換えればそれだけ体脂肪率測定は、いい加減とも言うことができます。

トレーニングをしていても筋肉量が減ることも

スクワットをする女性

体脂肪測定の数値はあくまで目安です。
筋肉量などを測定できる物もありますが、体組成計に表示される筋肉量や筋肉率は、筋力トレーニングやダイエットの効果を測定出来るほどの精度はありません。
これもあくまで目安となりますし、あまり意識する必要はないと思います。
トレーニングをしているのに体組成計で出る筋肉量や筋肉率が下がったと言うケースも多々あることです。
また、運動で鍛えることのできる筋肉は、骨格筋と言われる筋肉です。
測定で出た筋肉量は、骨格筋だけでなく体水分量や平滑筋(内臓)や心筋(心臓)も含まれた数値になるかと思います。
骨格筋が太くなったかどうかは正確には分かりません。
それに筋肉はそう簡単に太くはなりません。
実際に身体の中身がどう変化したかは、日常生活での変化や持ち上げられる重さ、身体のサイズを測ったほうが機械よりもずっと参考になります。
測定の数値はあくまで目安ですので数値の変動に一喜一憂しないようにしましょう。
測定するのも月に1回程度で十分でしょう。