こんにちは
パーソナルトレーナーの和泉です。
糖質制限でよくケトン体ってよく聞くかと思いますが、実際にケトン体を理解している方は少ないかと思います。ケトン体についてのお話です。
ケトン体とは?
脂肪酸の代謝産物がケトン体で、アセトン、アセト酢酸、βヒドロキシ酪酸の総称になります。
糖質摂取が極端に少ないとエネルギーとして脂肪酸が利用されるようになりケトン体が増えていきます。
ケトン体は、糖尿病患者の方で増えますが糖質制限をしていても増えます。
過剰になったアセチルCoAがケトン体に変化する
脂肪酸がβ酸化を経て合成されるアセチルCoAと言う物質が糖質から作られるアセチルCoAより極端に多く細胞内に過剰となります。この過剰となったアセチルCoAがケトン体へと変化します。
このケトン体は、脳のエネルギー源として利用することができます。
ケトン体が脳のエネルギーとして利用できるなら糖質は不要?
いいえ、糖質は必要な栄養素です。
脳のエネルギーは基本ブドウ糖です。緊急時にケトン体を利用することができると言うことです。
利用できると言っても100%ケトン体に依存できるわけではありません。
生命を維持するには、血糖値を一定の範囲内に保たなければいけません。
血糖値を一定の範囲に保つには糖質が必要です。
糖尿病患者でも低血糖にならないようにブドウ糖を常に持ち歩いています。
それに赤血球はミトコンドリアが存在しない為、エネルギー源はブドウ糖のみです。
ケトン体は利用できません。
また、ケトン体は酸性なので血中濃度が高くなりすぎると身体が酸性に傾いてしまいます。
人の身体は中性から弱酸性で正常に機能するようになっているので、酸性に傾いてしまうと身体の機能が正常に働かなくなってしまいます。このことからも極度の糖質制限は身体に良いと言えません。
また、ケトン臭の原因にもなるので糖質制限をしていると体臭がきつくなる可能性もあります。
栄養素は必要量を過不足なく適量を摂取することが何よりも重要となります。
バランスが最も重要です。
炭水化物と糖質の違いは?
一般的には炭水化物=糖質なので同じ認識で良いと思います。
厳密には、糖質と食物繊維のことを炭水化物と言います。
炭水化物と言う大きなカテゴリーの中に糖質と食物繊維があります。
また、糖質も単糖類、二糖類、多糖類などに分けることができます。