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経鼻ワクチンはインフルの新しいワクチン!コロナで注目のmRNAワクチンとは?




新しいインフルエンザワクチン「経鼻ワクチン」

インフルエンザの予防接種は一般的に注射ですが、鼻にスプレーをする経鼻ワクチンの実用化が近づいているようです。経鼻ワクチンは、注射と違い痛みがないので乳幼児や高齢者などにも使えて他の病気の予防接種の実用化も期待されています。

インフルエンザとは?

ウイルスイメージ

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが体内に侵入して喉や気管支、肺で感染・増殖する感染症です。
インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型に分けられ、RNAウイルスなので変異が早いウイルスです。
主に流行するのはA型とB型になり、ウイルス干渉によりA型が流行ればB型が流行らないと言う関係になります。
同時感染はごく稀です。100年前のスペイン風邪は、今のインフルエンザA型です。
インフルエンザの症状は、風邪のように喉の痛みや鼻汁、咳などの症状が出ます。
さらに38℃以上の高熱や関節痛、筋肉痛、全身のだるさなども同時に起こる特徴があります。
また、子供では急性脳症が起こる場合もあり高齢者や免疫機能が低下している人は肺炎など重症化することもあります。
日本では、毎年1000万人程度が感染し3000人以上、関連死なら1万人程度が亡くなっています。

ワクチンの仕組みは免疫機能

私たちの生活環境には細菌やウイルスなどの病原体が存在し普段当たり前のように接しています。
病原体が体内に侵入することが病気の発症原因になりますが私たちの身体には免疫機能があります。
病気を発症するかどうかは、免疫機能が病原体に負けた場合となるので入ってきたら病気を発症するわけではありません。
身体に一度入った病原体は記憶されて病原体に対しての免疫ができます。
この働きを利用したのがワクチンです。
ワクチンには生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドの3種類があります。

生ワクチン、不活ワクチン化、トキソイド、3種類のワクチン

生ワクチン

毒性を弱めた生きた病原体を使用したワクチンです。
体内で病原体を一時的に増殖させて病気に軽くかかった状態を作り出します。
その為、接種後に発熱などその病気の症状が軽く出ることがあります。
代表的なワクチンは、はしか、BCG(結核)、水疱瘡、おたふくかぜなどがあります。

不活化ワクチン

病原体の毒性をホルマリンや紫外線などで処理して免疫を作る為に必要な成分だけを取り出し、体内で病原体が増殖しないようにしたワクチンです。
代表的なワクチンは、インフルエンザA型、B型肝炎、日本脳炎などがあります。

トキソイド

病原体の毒素を取り出し、毒性を無毒化して免疫を作る能力だけを残したもので不活化ワクチンの一種です。
代表的なワクチンは、ジフテリア、破傷風などがあります。

新型にも効果を発揮するとされる経鼻ワクチン

インフルエンザは、変異が早く常に変化しています。
構成する2種類のタンパク質の組み合わせによって100種類以上の亜型と呼ばれる種類が存在しています。
ですので毎年違うワクチンを注射しますが従来のワクチンでは新型への効果は期待できないとされています。
経鼻ワクチンは、噴射した鼻やのどの粘膜表面に血中の抗体とは異なる種類の抗体IgAができます。
これはより複雑な形状をしているので、様々な種類のウイルスをとらえられると考えられているようです。
マウスによる実験では、H5N1と言う亜型に対応した経鼻ワクチンをしたマウスにH3N2のウイルスを感染させる実験をしたところ既存のワクチンでは全てのマウスが死亡しましたが、経鼻ワクチンをしたマウスの8割が生き残ったそうです。
米国では、生ワクチンを使った経鼻ワクチン、フルミストが使用されていますが、国内では未承認の為使用する場合は保険適用外となっています。
フルミストは毒性を弱めたウイルスを鼻に噴射するので副作用が出る場合があり、2~49歳までしか使用できません。
今回の開発された国産の経鼻ワクチンは、不活化ワクチンなので副作用が少なく乳幼児や高齢者にも向いているとされているようです。
人に対しての安全性と有効性を調べる治験2019年7月に終了しているようなので数年後は注射せずにインフルエンザを予防できる日が来るのかもしれません。

メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンとは?

SARS-Cov2(新形コロナウイルス)に対してのワクチンは、mRNA技術を使ったものです。
mRNAは、細胞の核の中にあるDNAから情報を読み取り細胞内に様々なタンパク質を作らせる命令を出す物質です。
mRNAワクチンは、この性質を利用し体内で新型コロナウイルスのタンパク質を作り出します。
そして、それを免疫細胞が記憶することで免疫を作ろうと言うものです。
このワクチンは、従来のワクチンとは全くの別物です。
今まで人に対して使ったことのないワクチンなので安全性も有効性も十分なデータがあるとは言えない状態と言えます。
通常、ワクチンは5~10年かけて作られる物で時間をかけても完成するとは限りません。
エイズのワクチンは未だにできていません。
新型コロナウイルスが発生して1年以上経過しましたが、ワクチンの開発は1年未満ではないでしょうか。
コロナワクチンのメリットとデメリットを十分に理解して接種するかどうか判断する必要があると思います。
ワクチンが強制になることはないと思いたいですが、ワクチンを接種しなければ「仕事ができない」「電車に乗れない」「買い物ができない」など色々なサービスが受けられない社会になってしまう可能性は十分にあると思います。
それ以前に本当にコロナが怖いウイルスなのかどうかと言うことを感情ではなく客観的データを見て判断する必要があるのではないでしょうか。
私は医者でもなければ研究者でもありませんので間違っていることがあるかもしれませんので、最終的には信頼できる情報を自分でしっかりとお調べください。

更新日:2021年(令和3年)2月10